カムイ外伝
白土三平の伝説的傑作漫画を「血と骨」の崔洋一監督が「DEATH NOTE デスノート」「デトロイト・メタル・シティ」の松山ケンイチ主演で実写映画化したアクション時代劇。原作の中の『スガルの島』編を基に、抜忍として孤独な逃亡の旅を余儀なくされた主人公カムイの心の葛藤と生きるための決死の闘いを、VFXを織り交ぜつつも俳優陣の身体を張った激しいアクション満載で描き出す。
17世紀の日本。すさまじい階級社会の中で最下層の子として生まれたカムイにとって、強くなることが生き抜くための条件だった。はからずも忍びの道へと進んだカムイだったが、やがて自由を求めて忍びの世界を抜け出す。抜忍となったことで、追っ手との終わりのない戦いと逃亡の人生が宿命づけられるカムイ。そんなある日、カムイは漁師の半兵衛を助けた縁で、彼の家に身を寄せることに。しかし半兵衛の妻スガルは、自らも抜忍だったため、カムイの出現に警戒心を募らせる。対照的に半兵衛の娘サヤカはそんなカムイを温かく迎え入れ、ようやくカムイの心にも束の間の平穏が訪れるのだったが…。(allcinema)生き抜け!
松山ケンイチと言う人は、若手の中でもかなり気になる俳優さん。
【ノルウェイの森】公開だからというわけではないけど、
観てみました。
冒頭で、この物語の重要な部分の説明が入ります。
忍びから抜けた者…抜忍
それを追う者…追忍
つまりはそこがこの物語の全てです。
…全てだと思います…。
抜け忍となったカムイが、ひょんなことから漁師の半兵衛と出会います。
半兵衛は、城主の馬の足を切り落としてしまって、
その罪で追われるようになったのです。
その半兵衛の妻となっていたのが、抜忍のスガル。
同じ抜忍となったカムイを加えて、島での生活が始まります。
その後、半兵衛を追う城主、
半兵衛の娘・サヤカを想う若い漁師、
鮫を追う渡り衆、
などなどが絡んで物語を進めて行きます。
ただし、一番の見せどころと言うのがどこなのか…。
ちょっと盛り上がりに欠ける気がしました。
半兵衛の話が中心になってしまって、
カムイのことが良く分からない…。
もっと忍びのこととか、なぜ抜忍になったかとか、
そういう部分が描かれていると、深みがあったんでしょうが…。
面白くないわけじゃないけど、アクションシーンもイマイチ…。
CGとかワイヤーとか、あまりに見え見えで気持ちが萎えます…(^^ゞ
半兵衛を演じた小林薫、
城主の佐藤浩市、
渡り衆・不動の伊藤英明などなど、
キャストはみなさん迫力ありました。
松山ケンイチ主演だとしても、
若い女性向けの作品ではないかも…(^^ゞ
長い原作を2時間の中でまとめる難しさ…。
最近観た【ヤマト】でも感じたけど、
そういうことをまたまた感じてしまった作品でした。