ブライダル・ウォーズ

イメージ 1幼馴染みで親友の女性2人が、それぞれに決めていた結婚式の日取りが重なってしまったことを機に険悪となり、壮絶な争いを繰り広げていくロマンティック・コメディ。
 幼少の頃から理想の結婚を夢見てきた、幼馴染みで親友同士のリヴとエマ。そんな彼女たちも運命の相手を見つけ、いよいよ結婚することに。そして、同じホテルで別の日に結婚式を挙げようと計画し、憧れだったニューヨークの名門プラザ・ホテルを式場に選ぶ。ところが、ホテル側の手違いで同じ日時にダブル・ブッキングとなってしまい、どちらか一方が相手に譲らなくてはいけないハメになる。しかし、リヴもエマも頑として譲らず、ついに式の日取りを巡る争奪戦が勃発。互いに式の準備を妨害する争いは日に日に激しくなり、やがて2人の親友関係も絶縁状態になってしまうのだが…。(allcinema)
 
 
 
 
 
 
2009年 アメリ
原題:BRIDE WARS
日本未公開
 
監督: ゲイリー・ウィニック 
製作総指揮: ジョナサン・フィレイ  ジェイ・コーエン  トニー・ルドウィグ 
             マット・ルーバー  アーノン・ミルチャン 
原案: グレッグ・デポール 
脚本: グレッグ・デポール  ケイシー・ウィルソン  ジューン・ダイアン・ラファエル 
撮影: フレデリック・エルムズ 
編集: スーザン・リッテンバーグ 
音楽: エド・シェアマー 
出演: ケイト・ハドソン 
       アン・ハサウェイ 
       クリステン・ジョンストン  ブライアン・グリーンバーグ  クリス・プラット 
       スティーヴ・ハウイー マイケル・アーデン  ヴィクター・スレザック 
       ジョン・パンコウ  ジューン・ダイアン・ラファエル  ヘティエンヌ・パーク 
       ゾーイ・オグレディ  シャノン・ファーバー  ケイシー・ウィルソン
       キャンディス・バーゲン 
 
女性にとっての結婚式は、やっぱりとてつもない憧れなんだと再確認。
幼馴染で大親友であっても、結婚式に関しては絶対に譲れない想いがある。
そんなふたりが繰り広げる、かなり呆れるドタバタ劇です。
 
20代でも結婚式に憧れる年齢でもない。
ましてや結婚する相手がいるわけでもない。
なのに、彼女たちの気持ちが言葉になって表わされる最後には、胸が痛みました。
 

仕事も順調で、結婚するだろう恋人と一緒に暮らしている、
いわゆる結婚適齢期のケイト演じるリブとアン演じるとエマ。
ふたりはお互いをとても思いやっている親友同士。
そのふたりは、子供のころから結婚式に6月にプラザホテルで結婚式を挙げるという夢が…。
同じ時期に恋人からプロポーズされ、憧れのウエディングプランナーのもとを訪ね、
憧れのプラザホテルを予約し…。
全ては順調のように見えました。
 
ところがプランナーの秘書の手違いで、ブッキングしてしまったことから
それまでの友情が一変してしまうのです。
 
それじゃあ親友同士、合同にすればいい。
なんて簡単に思ってしまうんだけど、
「いくら仲が良くても、大切な日だから自分が一番でなくちゃ嫌。
だから合同結婚式は絶対に嫌」
というエマに気持ちが語られてから、ふたりの関係がおかしくなりだします。

エマにとってリブは大切な友達だけど、
いつも自信に満ちたリブの陰になっていた自分を
そのときだけは一番でありたいという思いは、正直な気持ちでしょう。
 
結婚式って新婦が一番輝く日なんですもんね。
…って多くの新婦たちの受け売りですが(^^ゞ
 
リブは両親が亡くなっていて、
花嫁姿を見せられなかったという思いがあって、
やっぱり結婚式には強い思い入れがあるわけです。
このシチュエーションは個人的につらい…(^^ゞ
 
そんなこんなの、ちょっとしたことの積み重ねで、
どんどんふたりの仲はこじれていきます。

そのあたりはかなり過激でばかばかしいんだけど、
お互いはブッキングしたまま、自分の思い通りの結婚式を挙げることになります。
 
いいんじゃない。自分のための結婚式だから…。
と簡単でもないんですね~。これが。
 
アメリカの結婚式には、花嫁のためにブライドメイドというシステムがあって、
花嫁の相談相手にあたる介添え人が必要なわけで、
それをお互いにお互いを指名するはずだった、という事情があるのです。
 
それに、友人たちにとっても迷惑な話ですよね。
ふたつにどうやって出席するかって…。

そして迎えた結婚式当日は、
エマの両親の言葉にしんみりしたり、雰囲気が変わります。
この両親、出番が少ないのに、とても印象的なメッセージを発信しています。
パパは、喧嘩しているリブに優しく声をかけ
ママは、今日はあなたの日だものと声をかけ…。

結婚式までのドタバタ劇が嘘のような展開です。
 
それまで少しずつ変化していったのは、エマとリブの関係だけではなく、
エマと婚約者の仲もでした。というオチもあり。
 
ふたりがちゃんと仲直りして、結婚式をやり直すシーンも素敵でした。
う~ん。バージンロードを親友と歩くってのもいいもんですね(^^)
 
人生の絆は結婚相手だけではなく、親友だって大切な絆なんだよ、
と、プランナーが語ります。
つまりは、男女間の恋愛物語ではなく、女性同士の友情のお話だったのです。
なので、この作品で、男性陣は影が薄い。
よーく観てると、たまに良いこと言ったり、ひっかかること言ったりしてますけどね。

まあ、結婚式でも花婿は影が薄いものだから、仕方ないですかね~(^^ゞ
 
短い割にいろんな要素が詰まってて、けっこう楽しめる作品でした。
ただし、女性向きだと思います。