バンコック・デンジャラス

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「the EYE」シリーズの監督オキサイド&ダニー・パン兄弟が、初期に手掛けたタイ映画「レイン」をニコラス・ケイジ主演でセルフ・リメイクしたサスペンス・アクション。バンコックにやってきた完璧主義者の冷酷な殺し屋が、引退を前に引き受けた暗殺依頼で犯した一つのミスが命取りとなり、追いつめられていくさまを哀切感溢れるタッチで描き出す。
 完璧な計画、痕跡の隠滅、契約の遵守、という“殺しのルール”を自らに徹底し、仕事のたびに雇うアシスタントさえも消してしまう冷酷な暗殺者ジョー。世界中で依頼を請け負い、完璧にターゲットを仕留めてきたが、腕が鈍る前に一線から身を引くことを決意。そして、最後の仕事に臨むため、バンコックに降り立つのだった。4件の暗殺依頼を受けたジョーは、いつものようにまず地元のアシスタント、コンを雇い、さっそく1件目を片付ける。またそんな中、耳の不自由な女性フォンと出会い、いっとき張り詰めた警戒心を解くジョー。こうして、第2、第3の依頼も難なく完遂し、いよいよ最後の標的へ。しかし、この時かつてない違和感を覚えるのだった。それでもこれが人生最後と心に決め、引き金を引こうとするジョーだが…。(allcinema)
 
 
2008年 アメリ
原題:BANGKOK DANGEROUS
 
暗殺成功率:99%
完全無欠の暗殺者、ジョー。
唯一のミスが、全てを狂わせていく。
 
監督: オキサイド・パン  ダニー・パン 
製作: ジェイソン・シューマン  ウィリアム・シェラック  ニコラス・ケイジ  ノーム・ゴライトリー 
製作総指揮: アンドリュー・フェッファー  デレク・ドーチー  デニス・オサリヴァン  ベン・ウェイスブレン 
脚本: ジェイソン・リッチマン 
オリジナル脚本: オキサイド・パン  ダニー・パン 
撮影: デーチャー・スリマントラ 
プロダクションデザイン: ジェームズ・ニューポート 
編集: マイク・ジャクソン   カーレン・パン 
音楽: ブライアン・タイラー 
出演: ニコラス・ケイジ ジョー
    チャーリー・ヤン フォン
    シャクリット・ヤムナーム コン
 
ニコラス・ケイジが出てると観たくなるんだけど、
いつも◎というわけにはいかない(^^ゞ

解説でオリジナルがあることを知り、ちょっと調べてみると…。
なんだか面白そう。
主役や設定が少し変わっているんだけど、そっちがいいんじゃないかなあ。
なんて思ったけど、あんまり評判は良くないみたい。
個人的に孤独な暗殺者・スナイパーの話って好みなんです(^^ゞ
 
とはいえ、全体的に甘いというか緩いというか、
脚本に無理があるのか、どうも緊張感が高まらない。
 
引退を考えているとはいえ、完全無欠な暗殺者でしょう~。
使いっぱしりに雇ったコンに興味を持ち、
怪我の薬を買いに立ち寄った薬局で、盲目の女性に出会うとそこでも興味を持ち…。
そんなことして大丈夫なの?
と思っちゃうわけです。
 
まあ、どちらもありがちな設定なので許すとしても、
そうなるよね~という展開にサプライズがないのが残念。
 
街中での暗殺シーンも、おいおいって感じだし…(^^ゞ
 
衝撃のラスト、と謳っているけど、
これも、そこしか道がないようにどんどん進んでいくんですよ…。
豪華な銃撃戦もありつつ、見せ場や盛り上がりにイマイチ欠ける作品でした。
 
決してありがちな展開がダメというわけではないんですよ。
王道のストーリーで感動できることも多いわけで、
今回も、盲目の女性との恋物語でもっと惹きつけられるか、
それともそこを一切省いて男臭く描くか…。
 
好みとしては、恋物語をもっと切なく描いてほしかったな~。