トゥルー・グリット (2010)
69年のジョン・ウェイン主演西部劇「勇気ある追跡」の原作ともなったチャールズ・ポーティスの同名小説を、「ファーゴ」「ノーカントリー」のコーエン兄弟が「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジスを主演に迎えて再映画化。父を殺した犯人への復讐を誓い、2人の男を従え危険な追跡の旅に出たタフな14歳の少女が辿る過酷な道行きを、コーエン兄弟ならではのユーモアを織り交ぜつつ骨太かつリアルな語り口と素晴らしい映像で描き出していく。共演は「インビクタス/負けざる者たち」のマット・デイモン、「ノーカントリー」のジョシュ・ブローリン、そして新人ながらも堂々たる演技で各方面から絶賛され、みごとアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたハリウッド期待の新星、ヘイリー・スタインフェルド。
自立心と責任感を併せ持つ14歳の少女マティ・ロスは、町を訪れていた父親が雇い人のトム・チェイニーに殺されたとの報せを受け、自ら遺体を引き取りに向かうとともに、必ず父の仇を討つと心に誓う。しかし、犯人のチェイニーは法の及ばないインディアン領に逃げ込んでしまう。そこでマティは、大酒飲みだが腕は確かな隻眼のベテラン保安官ルースター・コグバーンに犯人追跡を依頼する。最初は子ども扱いしていたコグバーンだったが、マティの執念に押し切られ彼女も同行することに。やがて、別の容疑でチェイニーを追っていた若きテキサス・レンジャーも加わり、少女には過酷すぎる旅が始まるが…。(allcinema)2010年 アメリカ原題:TRUE GRIT天罰なんか待ってられない
監督: ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
製作: スコット・ルーディン イーサン・コーエン ジョエル・コーエン
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ ロバート・グラフ
デヴィッド・エリソン ポール・シュウェイク ミーガン・エリソン
原作: チャールズ・ポーティス 『トゥルー・グリット』(『勇気ある追跡』改題/早川書房刊)
脚本: ジョエル・コーエン イーサン・コーエン
撮影: ロジャー・ディーキンス
プロダクションデザイン: ジェス・ゴンコール
衣装デザイン: メアリー・ゾフレス
編集: ジョエル・コーエン (ロデリック・ジェインズ名義)
イーサン・コーエン (ロデリック・ジェインズ名義)
音楽: カーター・バーウェル
出演: ジェフ・ブリッジス ルースター・コグバーン
マット・デイモン ラビーフ
ジョシュ・ブローリン チェイニー
バリー・ペッパー ラッキー・ネッド・ペッパー
ヘイリー・スタインフェルド マティ・ロス
ブルース・グリーン デイキン・マシューズ ジャーラス・コンロイ
ポール・レイ ドーナル・グリーソン エリザベス・マーヴェル レオン・ラッサム
コーエン兄弟の作品は、イマイチその良さが分からないというか、
相性が合わないというか…。
今回もかなり迷っていたんですけど、予告編を観るからにそう難しくもなさそう…?
なんて思って観に行ってきたんですが。
相性が合わないというか…。
今回もかなり迷っていたんですけど、予告編を観るからにそう難しくもなさそう…?
なんて思って観に行ってきたんですが。
いや~~。
これは中々良かったです。
久々に西部劇を堪能した!という感じです。
これは中々良かったです。
久々に西部劇を堪能した!という感じです。
14歳にしては大人びたマティ。
父親の仇を討つべく立ち上がるのこの少女は、強固な意志を持って大人に立ち向かいます。
全てにおいて小生意気というか、無謀というか…。
どこかでそのしっぺ返しが来るのでは、と思っていたんですが、
徐々に知ることになります。
自分の意志だけではどうすることもできない、世の中の広さを…。
そのマティと、
隻眼で呑んだくれの保安官と、
テキサスレンジャーと
不思議な縁で結ばれて、三人が同じ犯人を追う旅に出ます。
父親の仇を討つべく立ち上がるのこの少女は、強固な意志を持って大人に立ち向かいます。
全てにおいて小生意気というか、無謀というか…。
どこかでそのしっぺ返しが来るのでは、と思っていたんですが、
徐々に知ることになります。
自分の意志だけではどうすることもできない、世の中の広さを…。
そのマティと、
隻眼で呑んだくれの保安官と、
テキサスレンジャーと
不思議な縁で結ばれて、三人が同じ犯人を追う旅に出ます。
保安官もテキサスレンジャーも、一人で生きられる。
こちらも強固な意志と力を持ち合わせていて、プライドも高い。
だからあちこちでぶつかり合うんだけど、最後はひとつの目標に向かって力を合わせる…。
こちらも強固な意志と力を持ち合わせていて、プライドも高い。
だからあちこちでぶつかり合うんだけど、最後はひとつの目標に向かって力を合わせる…。
まあ簡単にいえばそんな復讐劇なんですけど、
三人が魅力的に描かれていることや、
広大な自然の美しさと残酷さが描かれていて、
物語と映像と、そして音楽が融合されて、とても観やすく仕上がっていると思います。
三人が魅力的に描かれていることや、
広大な自然の美しさと残酷さが描かれていて、
物語と映像と、そして音楽が融合されて、とても観やすく仕上がっていると思います。
緊張感ある銃撃シーンも見ごたえあるし、
一人の少女とふたりの男が、互いに信頼し、
支え合って目的を果たす結末も、オーソドックスで安心できます。
ただ、そこに人間の力ではどうすることもできない、自然の脅威を見せられる代償を伴うけど、
それでも悲壮感はありません。
それが三人が、本当に“真の勇者”になった証の様な気がしました。
脇を固める大人がその実力を十分に発揮し、
若手のヘイリー・スタインフェルドを支えて、盛り上げています。
西部劇って最近あまり観る機会がありませんが、
やっぱりいいもんですね♪