SP 革命篇 (2011)

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要人警護に当たるSPたちの活躍をV6の岡田准一主演で描き評判を呼んだTVシリーズ「SP 警視庁警備部警護課第四係」の劇場版。本作は2部作の後編。謎の行動を採り続けた尾形の驚愕の“野望”がついに明らかとなる中、命をかけて職務を全うする主人公・井上薫と第四係メンバーたちの活躍を、迫力のアクションとともに描く。監督はTVシリーズに引き続き波多野貴文
 官房長官を狙ったテロ事件から2ヵ月後。テロリストとの死闘を繰り広げた井上はじめ警視庁警備部警護課第四係の面々も通常の警護活動に戻っていた。しかし、井上の尾形に対する不信感はいよいよ頂点に達しようとしていた。そして、尾形の内偵を進めていた公安部・田中が衝撃の事実を突き止める中、ついに謎に包まれていた尾形の野望が形となって現われる。舞台は、麻田内閣不信任案の採決が行われようとしていた国会議事堂。全国民が注視する生中継のさなか、その議事堂がテロリストによって占拠されてしまうのだったが…。(allcinema)
 

運命の最終章。
 
監督: 波多野貴文 
アクション監督: 大内貴仁 
製作: 亀山千広  藤島ジュリーK. 
プロデューサー: 関口大輔  稲葉直人  中島久美子  古郡真也 
エグゼクティブプロデューサー: 石原隆  和田行  島谷能成  加太孝明 
原案: 金城一紀 
脚本: 金城一紀 
撮影: 相馬大輔 
編集: 穂垣順之助 
音楽: 菅野祐悟 
美術デザイン: あべ木陽次  竹中健 
VFXディレクター: 山本雅之 
スーパーバイザー: 杉山泰一 
記録: 目黒亜希子 
照明: 和田雄二 
選曲: 藤村義孝 
美術プロデュース: 宮崎かおる 
美術進行: 福井大 
録音: 阿部茂 
助監督: 高橋正弥 
セカンドユニット監督: 田澤裕一 
出演: 岡田准一 井上薫
       香川照之 伊達國雄
       真木よう子 笹本絵里
       松尾諭 山本隆文
       神尾佑 石田光男
       山本圭 麻田雄三
       野間口徹 田中一郎
       春田純一 
       平田敦子 
       堀部圭亮 伊達の秘書
       古山憲太郎 木内教永
       伊達暁 梶山光彦
       入山法子 
       波岡一喜 安斎誠
       平岳大 滝川英治
       螢雪次朗 田辺晋一
       堤真一 尾形総一郎
 

慌ただしかった4月。
そのせいで今月これが初劇場鑑賞となりました。
平日の夕方です。
観客は私の前後にひと組ずつ。
なんとも静かな鑑賞でした。

作品は、全体を通して緊迫感が漂っていて、
堤真一岡田准一香川照之らのアップ映像や息遣いに迫力があったものの、
最終章とはいえ、なんだかはっきりした結論は出ず仕舞い…。
内容が内容なだけに、結論を出すというのは難しいのかもしれませんが…。
 
前作『野望篇』では、岡田君のアクションシーンが目立っていたので、
今回もか?と期待していたにもかかわらず、
その点では期待ほどではありませんでした。
 
その代わり、とにかく全編通しての緊迫感。
堤真一という人は、こんなにも迫力のある演技ができるんだ、と惹きこまれたかと思えば、
井上の「無理ですよ、手錠、持ってませんから」
といういつものセリフに苦笑いするシーンでは、
見慣れた優しい笑顔だったりするんです。
 
尾形や国会議員の伊達の正体が明らかにされつつも、
ラストの看守のセリフや、
再び激しい頭痛に襲われた井上の周囲にいる警察官達に、
続編を感じさせられたり、
真実は闇の中なのか?といったことを感じさせられました。
 
それでも2時間という枠ではなく、連続ドラマとしてもっと突っ込んで観たかったなあ。
というのが正直なところです。

政治という大きな枠組みへの不満、
個人的な恨み、
などが絡み合っていたけれど、
そこは『SP』なわけで、結局は井上の言うとおり“SPとしての誇り”を
描きたかったのかな。とは想像します。
 
ただ、肝心な人間が次々に死んでいく、殺されていく
というのはあまりに短絡すぎるかなあ。
う~~ん。そこが世の中の不条理さなんだと言いたいのか…。
 
公安係長の一言。
「めんどくせえなあ」
これが一番言い当てているのかもしれません。