リトルランボーズ

イメージ 1  「銀河ヒッチハイク・ガイド」のガース・ジェニングス監督が、自らの少年時代の体験をモチーフに、対照的な2人の少年の出会いと成長を描く感動ドラマ。シルヴェスター・スタローン主演の「ランボー」が大ヒットしていた1982年のイギリスを舞台に、厳格な家庭で子供らしさと無縁の息苦しい生活を送る少年が、札付きの悪ガキ少年と出会い、一緒に「ランボー」を真似た手作り映画の撮影に奮闘する中で友情を育み、心が解放されていく姿をノスタルジックかつハートフルに綴る。
 1982年のイギリス。郊外の町に暮らす少年ウィルは、父親のいない家庭に育った小学5年生。家族が戒律の厳しい教会に属しているため、テレビや映画はおろか、ほとんどすべての娯楽を禁じられる窮屈な日々。それでも持ち前の豊かな想像力で健気に生きていくウィル。そんなある日、ひょんなことから学校きっての悪ガキ、リー・カーターと知り合う。そして、彼の自宅で生まれて初めての映画「ランボー」を観て、強い衝撃を受ける。すっかりランボーに夢中のウィルは、リーが兄のビデオカメラで作ろうとしていた自主映画に参加、自ら“ランボーの息子”になりきって主演するのだが…。(allcinema)
 
2007年 イギリス/フランス
原題:SON OF RAMBOW
 
ボクたちの、想像力と友情が
世界をちょっとだけ変えるんだ。
 
 
監督: ガース・ジェニングス 
製作: ニック・ゴールドスミス 
製作総指揮: ヘンガメ・パナヒ  ブリストル・ボーン  ベンジャミン・ゴルドハーシュ 
脚本: ガース・ジェニングス 
撮影: ジェス・ホール 
プロダクションデザイン: ジョエル・コリンズ 
衣装デザイン: ハリエット・コーリー 
編集: ドミニク・ラーング 
音楽: ジョビィ・タルボット 
出演: ビル・ミルナー ウィル・プラウドフット
       ウィル・ポールター リー・カーター
       ジェシカ・スティーヴンソン メアリー・プラウドフット
       ニール・ダッジェオン ジョシュア
       ジュール・シトリュク ディディエ・ルボル
       エド・ウェストウィック ローレンス
       アンナ・ウィング 
       エリック・サイクス 
       アダム・ゴドリー 
       エイサ・バターフィールド 
       アダム・バクストン 
       エドガー・ライト
 
レンタルしたDVDで予告編を観た作品。
映画を撮る少年たちの笑いと涙のお話、みたいだったのでレンタルしたんですが…。
ちょっと薄味だったかな。

戒律の厳しい教会に属するウィルは、ほとんどの娯楽が禁じられているにもかかわらず、
好奇心が旺盛で、聖書に大好きな絵を描いてしまうほど。
両親不在の家で兄とふたりで暮らすカーターは、学校一の悪ガキ。
カーターと出会い、映画【ランボー】を観たことで、ウィルの想像力が刺激され、
ふたりは映画を撮ることになるのです。
 
その撮影シーンは、アニメーションなども入ってユニーク。
いろんなアクションの挑戦するウィルの姿は、笑えます。
 
その撮影を主に、ウィルの家庭環境や、カーターとの友情が描かれています。
ウィルの母親は、母親としてとして息子の成長とどうかかわって行くか。
難しい選択を迫られます。
全ての娯楽を排除するなど、時代とともに難しくなってくる気がしますが。
 
学校一の悪ガキに、良いように使われてしまったウィルだったけど、
初めての友達と、共通の夢に舞い上がってしまったのは仕方ないかも。
 
フランスからの交換留学生の登場などもあって、
ふたりの友情にひびが入るという、ありがちな展開なんだけど、
なぜにフランスからの留学生?と、その辺りの描き方はちょっと強引かなという気もしました(^^ゞ
 
カーターの家庭環境や兄への想いも、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。
カーターがとっても兄を慕っていたことは、想像するしかないんですよね~。
 
それでも、出来上がった映画は楽しくて、涙を誘います。
ふたりの友情が続くだろうと言うことも、想像できるシーンでもありました。
 
ウエットな感じはなく、ドライすぎるくらいの仕上がりだけど、
映画を愛する気持ちは、大人も子供も変わらないって思える作品でした。
 
 
ちなみに、原題の【RAMBOW】とはあの名が【ランボー】のことなんですけど
ウィルが間違って綴ったものだとラストにコメントがあります。
「Wはいらないんだよ」と…。