☆近藤嘉宏&青柳晋★

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<プログラム>
 
☆近藤嘉宏&青柳晋★
ベートーヴェン 「交響曲第9番」(リスト編曲)
 
○近藤嘉宏
 ラ・カンパネラ
 コンソレーション 第3番
 超絶技巧練習曲 第4番「マゼッパ」
 
●青柳晋
愛の夢 第3番
ハンガリー狂詩曲 第2番
 
 

近藤さんは今回で3回目ですが、青柳さんは初めて。
どんな演奏をされるか、とっても楽しみでした。
 
まずは青柳さんが登場。
小柄な人だな、というのが第一印象。
正統派の演奏というのでしょうか。
確で深みのある愛の夢からスタート。
ハンガリー狂詩曲では、どんどん入り込んで行くのがわかります。
一緒に音楽に溶け込んで行くような感覚に襲われます。
当たり前だけど、とてもしっかりしたテクニックを持ったピアニストです。
圧巻のハンガリー狂詩曲でした。
 
そして退場。
次はいよいよ近藤さんだ…!
と思っていたら、スタッフが出てきてピアノを変えます。
 
第2部では、2台のピアノを使って演奏するので、
ステージ隅にはもう一台のピアノが、出番を待ってはいましたが、
まさかソロのステージでピアノが変わるとは思いませんでした。
きっと弾きやすいピアノ、好みのタッチのピアノ、だったのかもしれませんね。
 
登場した近藤さんは、赤いシャツを着ていました。
そういう選択もいいですね(^^)
コンソレーションの穏やかな演奏からカンパネラの豪華な音色から、
そしてマゼッパの超絶技巧まで、その魅力を余すところなく披露してくれました。
 
今回のプログラムは、多分今年リストが生誕200年なので、
その選曲だったと思います。
リストの中でも、本当に有名どころが並びました。
観客にとっては有難いプログラムですけど、
誰もが知っている曲なだけに、些細なミスも、手抜きの表現もできないわけです。
当たり前だけど、どんな状況でも乱れない演奏をするのがプロだなと
改めて感じました。
 
おふたりとも、こう言っては本当に失礼だけど“うまい!”
 
そして第2部。
“第九”として有名なあの交響曲です。
それをピアノ2台で演奏するのですけど、分かってはいたけど、
ただただ驚きでした。
 
途中、どこからか「70分弾き続けるんかな?」という年配の方の声が…。
はい、そう心配するのも分かります。
全部ピアノで演奏するので、ふたりは休むところなどほとんどありません。
楽章の切れ目で少しリラックスするシーンは見受けられましたけど、
本当に演奏し続けるんです。
 
オケの曲なので、普通ならヴァイオリンだのフルートだのと、音色が変わるんですけど
全部ピアノで弾かれちゃうと、さすがにちょっと疲れます。
それでも最終楽章の合唱部分は、
最後の追い込みで、ふたりの気持ちも高まったような気がする迫力と、勢いがありました。
最後まで乱れることなく演奏終了。
言葉で語るのが苦手なので、伝わるかどうか分からないけど、
素晴らしい!とつい声に出てしまう演奏でした。
 
その後、近藤さんのTwitterで、
お客様の熱気にも触発されて、興奮度の高いものとなりました。
音楽は生き物だということを 強く感じた公演となりました。
とありました。
 
アンコールに数回出てこられて、笑顔であいさつされて終了。
アンコール演奏はありませんでした。
 
良い演奏会でした。
近藤さんはもちろんだけど、青柳さんのファンにもなっちゃったな~(*^_^*)