白夜行

イメージ 1 TVドラマ版も好評を博した東野圭吾の同名ミステリーを「ALWAYS 三丁目の夕日」の堀北真希と「ソラニン」の高良健吾主演で映画化。一つの殺人事件を発端に、決して交わることのない被害者の息子と容疑者の娘が辿る光と影の運命を、事件の真相解明に執念を燃やすベテラン刑事の姿とともに描き出す。共演に船越英一郎。監督は「真木栗ノ穴」「60歳のラブレター」の深川栄洋
 昭和55年。密室となった廃ビルで質屋の店主が殺される事件が発生する。決定的な証拠のないまま、やがて事件は容疑者の事故死によって一応の決着をみる。しかし担当刑事の笹垣は腑に落ちないものを感じ、単独で捜査を続ける。彼の心を捉えて放さなかったのは、容疑者の娘・雪穂と、被害者の息子・亮司の姿だった。やがて美しく清楚な女性へと成長した雪穂。そんな彼女の周辺では、不可解な事件が次々と起こってゆくのだが…。(allcinema)
 
2010年

殺したのは、心。
 
監督: 深川栄洋 
製作: 和崎信哉  依田巽  水口昌彦  稲葉貢一  堀義貴  鳥嶋和彦  町田智子 
プロデューサー: 小島里佳  朴木浩美  井上竜太  橋口一成 
エグゼクティブプロデューサー: 石垣裕之  小竹里美  菅井敦  阿久根裕行 
アソシエイトプロデューサー: 山崎雅史 
原作: 東野圭吾   『白夜行』(集英社刊)
脚本: 深川栄洋  入江信吾  山本あかり 
撮影: 石井浩一 
美術: 岩城南海子 
衣裳: 越智雅之 
編集: 坂東直哉 
音楽: 平井真美子 
音楽プロデューサー: 小野寺重之 
主題歌: 珠妃   『夜想曲
出演: 堀北真希 唐沢雪穂
       高良健吾 桐原亮司
       姜暢雄 笹塚一成
       緑友利恵 川島江利子
       粟田麗 栗原典子
       今井悠貴 桐原亮司(子供時代)
       福本史織 唐沢雪穂(子供時代)
       斎藤歩  中村久美  山下容莉枝  宮川一朗太  小池彩夢  吉満涼太  宮本大誠 
       佐藤寛子  並樹史朗  川村亮介  斎藤嘉樹  長谷川愛  諏訪太朗  日向明子 
       内山森彦  貴山侑哉  森永健司  坂田聡  浜近高徳  山下裕子  野添義弘 
       小柳友貴美  吉川拳生  田中伸一  下塚恭平  家入彬  佐々木崇雄  篠田三郎 
       佐藤栞菜  斎藤千晃  長田奈麻  喜多陽子  長尾奈奈  白神早季子  瀬尾智美 
       野上敦美  黒部進 
       田中哲司 松浦勇
       戸田恵子 桐原弥生子
       船越英一郎 笹垣潤三
 
 
 
 
 
分厚い原作本。我が家の本棚にも並んでいます。
結末が違ってる気がしたんで改めて引っ張り出したんですが、
やはり…。
 
幾重にも張り巡らされた伏線。
それを解き明かす過程も丁寧に描かれているので、
それを映画として、149分にどうまとめるのか興味ありました。
 
発端の事件が起こる冒頭は、昭和の風景が良く出てます。
舗装されていない道路とか、
小学生の男の子ってこんなズボンを穿いてたよなって懐かしかったり。
 
そんな中で起こった殺人事件。
すぐに犯人を見つようとする警察だったけれど、
犯人は見つからずに時間だけが過ぎていきます。
 
時代の流れが見える映像です。
堀北真希演じる雪穂が、高校生になり大学生になり…。
その時代その時代で、雪穂の周りで事件が起こります。
雪穂は表情を崩さずに、物事に対応していくんですけど、
その無表情さが恐ろしい。
堀北真希はとてもよく雪穂を演じていました。
 
そして事件の担当だった刑事・笹垣は定年を迎え、
雪穂は資産家の息子と結婚していました。
 
そこで笹垣が謎を解き、犯人を追い詰めていきます。
笹垣刑事を演じた船越英一郎
私の中に、2時間ドラマの熱血漢というイメージがあるので、
こういう渋い役にちょっと浮いてしまう感じがして、面映ゆかったです。

とはいえ、この作品にある“愛情”には考えさせられます。
単なる初恋とは言えない想い。
父親の犯した罪を背負って、ずっと雪穂を守ってきた亮司の愛情。
雪穂はそれを利用しただけだったんだろうか…。
あまりに悲しい愛情。
 
亮司の死で事件は幕を閉じたけど、雪穂の人生はまだまだ続くわけで、
一人になった雪穂はどうやって生きていくんだろうか。
と、雪穂の未来を考えてしまったラストでした。