ミッション:8ミニッツ (2011)

イメージ 1
 デビュー作「月に囚われた男」で注目を集めたダンカン・ジョーンズ監督の記念すべきハリウッド進出第1作となるサスペンス・アクション。列車爆破事件の犯人を見つけるべく、特殊な装置で爆発8分前の乗客の意識に入り込み、事件の真相に迫っていく主人公を待ち受ける衝撃の運命をスリリングに描く。主演は「ドニー・ダーコ」「ブロークバック・マウンテン」のジェイク・ギレンホール、共演にミシェル・モナハンヴェラ・ファーミガジェフリー・ライト
 列車の中で目を覚ましたコルター・スティーヴンスは、見知らぬ女性から親しげに話しかけられ当惑する。ほどなく列車内で大爆発が起きる。再び意識を取り戻すと、そこは軍の研究室の中。彼が体験したのは乗客全員が死亡したシカゴ郊外での列車爆破事件直前8分間の犠牲者の意識の世界だった。それは、次なる犯行予告の時間が迫る中、軍の特殊プログラムによって死亡した乗客の意識に入り込み、列車内を捜索して犯人を特定しようとする極秘ミッションだった。大役を任されたコルターだったが、列車内にとどまれるのはわずか8分。そのため何度も意識を8分前に戻しては爆破の恐怖に耐えながら、徐々に犯人へと迫っていく。しかし同じ8分間を繰り返すうち、そこで出会った女性クリスティーナに特別な感情が芽生えてしまうコルターだったが…。(allcinema)
 
2011年 アメリ
原題:SOURCE CODE
 
警告:このラスト、映画通ほどダマされる。
 

 
監督: ダンカン・ジョーンズ 
製作: マーク・ゴードン  フィリップ・ルスレ 
製作総指揮: ホーク・コッチ  ジェブ・ブロディ  ファブリス・ジャンフェルミ 
脚本: ベン・リプリー 
撮影: ドン・バージェス 
プロダクションデザイン: バリー・チューシッド 
衣装デザイン: レネー・エイプリル 
編集: ポール・ハーシュ 
音楽: クリス・ベーコン 
出演: ジェイク・ギレンホール コルター・スティーヴンス大尉
       ミシェル・モナハン クリスティーナ・ウォーレン
       ヴェラ・ファーミガ コリーン・グッドウィン大尉
       ジェフリー・ライト ラトレッジ博士
       マイケル・アーデン 
       キャス・アンヴァー 
       ラッセル・ピーターズ 
       スーザン・ベイン 
 
 
いったいどのくらい入り込んでしまったのか、
観終わった後に時計を見てびっくり。
2時間なかったんだ―!
なーるほど、緊張が持続できる時間ってこのくらいなのかも、と思えます。
ぎゅっと凝縮した時間を、充分に楽しませてくれました。
 
あーだったよね、こーじゃない?
と、とにかくしゃべりたくなってしまう内容です。
だけど、ネタばれできないんですよー!
 
コピーに振り回されちゃだめですね。
これは素直に観れば、別に騙そうとしているわけではないのでは?と思えました。
 
冒頭で、あっという間に映画の世界に引きずり込まれます。
それは観客もなんだけど、主役のスティーブンソン大尉も同じなわけです。
自分に何が起こっているのか分からない。
なぜこんなことになったのか分からない。
その分からないことを、主人公と観客を共有することになります。
繰り返されるミッションの中で、徐々に謎が解き明かされていき、
それもまた、同じように納得していくわけです。
全く目を離せない演出。
見事です。
 
そうして突きつけられる残酷な現実。
9.11テロとアフガン戦争。
先日観た【親愛なる君へ】とダブる部分があって、アメリカの若者の直面する現実も
決して物語の中だけの話ではないと感じられました。
そのスティーブンソン大尉が抱えるドラマに、ラストは涙が出ました。
 
人として扱われないスティーブンソン大尉への過酷な任務。
成功するまで休ませないという研究者の言葉。
辛かったです。
 
だから、彼が生きることを選んだことに意味があるんでしょう。
 
みなさん感じるだろうけど、ダンカン監督作品【月にとらわれた男】と共通する部分もあって
自分の存在意味を問うています。
SFなんだろうけど、底辺にあるのはラブストーリーだし、人間ドラマです。
 
ジェイク・ギレンホールもめきめき頭角を現してきましたね。
これからが楽しみ(^^)
 
没頭できる93分。
めちゃくちゃ面白かったです。