ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

イメージ 1日本でも2009年のミステリー界に一大センセーションを巻き起こすなど全世界で話題騒然となったスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作を映画化した北欧発のミステリー巨編。本作はその第1弾。社会派ジャーナリストの主人公と社会を拒絶して生きる小柄な天才ハッカーのヒロインが手を組み、孤島に暮らす大企業の経営者一族を巡る血塗られた謎に迫っていくさまを、巧みなストーリーテリングでスリリングに描き出していく。主演は「歓びを歌にのせて」のミカエル・ニクヴィスト。かつてない個性的なヒロイン像で熱狂的なファンを生み出したリスベット役には本作が初の大役となるノオミ・ラパス
 社会派月刊誌『ミレニアム』を発行するジャーナリストのミカエルは、大物実業家の不正を告発した記事で逆に名誉毀損の有罪判決を受け窮地に陥っていた。そんな彼のもとに、大財閥ヴァンゲル・グループの前会長ヘンリックからある調査依頼が舞い込む。話を聞くため、ストックホルムよりさらに北の町ヘーデスタの沖合に浮かぶ、本土とは橋1本で繋がる孤島ヘーデビーへと向かったミカエル。そこで説明された依頼内容は、40年前、ヘンリックが我が子のようにかわいがっていた16歳の姪ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入り事件を改めて調査してほしいというものだった。依頼を請負うことにしたミカエルだったが、案の定、早々に行き詰まる。一方、ヘンリックの依頼で秘かにミカエルの身辺調査を行っていた天才女性リサーチャー、リスベットは、その後もミカエルのパソコンをハッキングし続け、偶然にも事件を巡るある重要な切り口に気づきミカエルに助け船を出す。情報提供者の正体を知ったミカエルは、リスベットに協力を要請、2人はコンビを組み真相究明に当たるのだったが…。(allcinema)
 
2009年スウェーデンデンマーク/ドイツ
MAN SOM HATAR KVINNOR
THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO
MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN
上映時間 153分
 
彼女だけが知っている
 
監督: ニールス・アルデン・オプレヴ 
製作: ソーレン・スタルモス 
原作: スティーグ・ラーソン  『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(早川書房刊)
脚本: ニコライ・アーセル  ラスマス・ヘイスターバング 
音楽: ヤコブ・グロート 
出演: ミカエル・ニクヴィスト ミカエル・ブルムクヴィスト
       ノオミ・ラパス リスベット・サランデル
       スヴェン=ベルティル・タウベ ヘンリック・ヴァンゲル 
 
あちこちで評判だったことと、来年ハリウッドリメイク版が公開されると言うので、
オリジナルを観ることに。

ほとんど知識を入れずに観たのだけど、聖書のくだりは想像ができたり、
目新しい展開はありません。
 
ただ目新しいのは、スウェーデンの風景。
雪の季節なんだけど、ほんとに綺麗。
そのおかげか、全編に渡ってひんやりする緊張感を保っている気がしました。
 
そしてもうひとつは、主人公のリスベット。
過去に父親を殺そうとしたことで、成人した今でも保護観察の身。
が、鼻ピアスをしてたり、天才的なハッカーだったり、というインパクト大!の女性。
このリスベットとの出会いで、記者のミカエルが依頼された事件を解決していくお話。
 
ただ単に事件解決というだけでなく、
リスベットの過去の事件が見え隠れするのが、何かあるぞ、と臭わせます。
 
少女っぽさを残すリスベットと、大人の男ミカエルとの顛末も気になるところなんだけど、
べたべたした恋愛を持ちこまないのも、リスベットの性格を表しています。
 
馴染みのない国のお話なので、人物名を覚えられない…。
俳優さんたちも知らない人ばかりなので、誰が誰だか混乱するのが難点でしょうか。
それでもぐいぐいと引き込まれる、力強い作品です。
 
3部作なので、まとめて記事にしようかと思いましたが、
内容が濃いので、別々にします(^^ゞ