ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

イメージ 1全世界でセンセーションを巻き起こしたスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』3部作を映画化した北欧発のミステリー巨編、その第3弾にして完結編。瀕死の重傷を負い病院で身動きのとれないリスベットに代わり、ミカエルを中心としたリスベット救済チーム“狂卓の騎士”が結成され、恐るべき巨悪の全貌に迫るとともに、ついに最終決戦を迎えた法廷での緊迫の攻防がスリリングに展開していく。主演は引き続きノオミ・ラパスミカエル・ニクヴィスト。監督も第2部に続きダニエル・アルフレッドソン。
 宿敵ザラとの直接対決で瀕死の重傷を負ったリスベット。ミカエルによって発見された彼女は、一命は取り留めたものの、厳重監視の病室で外部との接触さえも困難な状態に置かれてしまう。そんな中、亡命スパイのザラを利用して数々の犯罪に手を染めてきた秘密組織が、国家的スキャンダルを闇に葬り去ろうとリスベットはじめ関係者の口封じに動く。そして彼女の運命を狂わせた精神科医ペーテル・テレボリアンと共謀し、リスベットを精神病院送りにするべく狡猾に立ち回っていく。対してミカエルは、妹でもある敏腕弁護士アニカ・ジャンニーニ、リスベットを雇用する警備会社社長ドラガン・アルマンスキーら彼女の数少ない理解者たちを総動員して“狂卓の騎士”を結成し、巨悪に立ち向かっていく。そしてついに、舞台は法廷での全面対決の時を迎えるが…。(allcinema)
 
2009年スウェーデンデンマーク/ドイツ
LUFTSLOTTET SOM SPRANGDES
THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST
上映時間 148分 
 
監督: ダニエル・アルフレッドソン 
製作: ソーレン・スタルモス 
原作: スティーグ・ラーソン  『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』(早川書房刊)
脚本: ウルフ・リューベリ 
音楽: ヤコブ・グロート 
出演: ミカエル・ニクヴィスト ミカエル・ブルムクヴィスト
       ノオミ・ラパス リスベット・サランデル
       アニカ・ハリン アニカ・ジャンニーニ
       レナ・エンドレ エリカ・ベルジェ 
       ゲオルギー・ステイコフ アレクサンデル・ザラチェンコ(ザラ)
 
リスベットが病院に運ばれたところからスタート。

天才ハッカーとしての実力を遺憾なく発揮した一作目。
二作目ではアクションを見せてくれましたが、
本作ではまずベットで、動けない状態から始まります。

病状の回復とともに、リハビリをしていく姿がすさまじい。
容疑者として拘置所に移送されてからも、腕立て伏せや腹筋運動などで身体を鍛えます。
そういう精神力の強さがどこから湧いてくるのか。
リスベットの過去が明らかになり、法廷劇へと繋がって行きます。
 
人は、環境で性格や将来を決められていく。
そんな怖さを感じます。
リスベットが、法廷に出るときにド派手な衣装に身を包んだことも、
だれも守ってくれないから自分で守る、そういう強い信念を感じました。
 
一人ぼっちだったリスベットが、ミカエルと言う仲間を得、
その後ハッカーの友達や、病院の先生、そしてミカエルの妹で弁護士といった
多くの人たちとの信頼関係を築いていきます。
 
だけどリスベットは、とってもシャイ。
うまくありがとうも言えないけど、それが伝わってくる、気持ちの優しい女性なんだと思います。
それなのに、父親がソ連からの亡命者で厄介者だからということで
その娘まで葬ろうとして、彼女の人生を狂わせてしまった。
だからこそ、法廷で検事やその証人の医師を、
ぐうの音も出ないほどに懲らしめられたのは痛快でした。
 
ミカエルはといえば、決死の覚悟で雑誌を発行するんだけど、
それがリスベットへの友情?愛情?なんだと思えます。
もちろん仕事をする男のカッコよさも表わしてるんだろうけど、
“仕事に命を懸けるのか?”と問われて、その答えだったわけで、
それを受け入れられなかった編集長との関係は、終わるのかもしれません。
 
そしてラスト。
え?ミカエルとリスベットはどうなっちゃうの?
と、なんともあっさり終了(^^ゞ
 

ハリウッドでリメイクされますけど、
カーアクションや銃撃戦などは、もっと派手になるのかな、なんて想像したりしてます。
リスベットはかなりインパクトがある女性なので、
これを演じるのは大変そう。
でも公開が楽しみです♪