モールス

イメージ 1 ヴァンパイアの恐怖と少年少女のピュアな恋が同時に描かれたオリジナリティ溢れる物語を恐ろしくも切ない作品に仕上げて世界中で評判を呼んだスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を、「クローバーフィールド/HAKAISHA」のマット・リーヴス監督がハリウッドで完全リメイクした感動サスペンス・ホラー。主演は「ザ・ロード」のコディ・スミット=マクフィーと「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツ
 しんしんと雪の降る小さな田舎の町。母親と2人きりで暮らす12歳の孤独な少年、オーウェン。いつも学校でいじめにあっている彼は、夜になると団地の中庭でひとり寂しく過ごしていた。ある日、隣に引っ越してきたばかりの謎めいた裸足の少女アビーと出会う。2人は夜の中庭で言葉を交わすようになり、少しずつうちとけていく。その後、部屋の壁越しにモールス信号で連絡を取り合うまでになる2人だったが、やがてオーウェンはアビーの驚くべき秘密を知ってしまう。折しも、町では残酷な猟奇殺人事件が連続して発生し、住民を恐怖に陥れていた。(allcinema)
 
2010年
原題:LET ME IN
上映時間 116分
製作国 アメリ
 
最も切なくて、最も怖ろしい、イノセントスリラー

監督: マット・リーヴス 
製作: サイモン・オークス  アレックス・ブルナー  ガイ・イースト  トビン・アームブラスト 
    ドナ・ジグリオッティ  ジョン・ノードリング  カール・モリンデル 
製作総指揮: ナイジェル・シンクレア  ジョン・プタク 
       フィリップ・エルウェイ  フレドリク・マルンベリ 
原作: ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト  『MORSE-モールス-』(ハヤカワ文庫刊)
脚本: マット・リーヴス 
オリジナル脚本: ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト 
撮影: グレッグ・フレイザー 
プロダクションデザイン: フォード・ホイーラー 
衣装デザイン: メリッサ・ブルーニング 
編集: スタン・サルファス 
音楽: マイケル・ジアッキノ 
音楽監修: リズ・ギャラチャー 
出演: コディ・スミット=マクフィオーウェン
    クロエ・グレース・モレッツ アビー
    イライアス・コティーズ 警官
    リチャード・ジェンキンス 父親
    カーラ・ブオノ  サーシャ・バレス  ディラン・ケニン 
    クリス・ブラウニング  リッチー・コスター  ディラン・ミネット 
 
 
リメイク作品というのは、どうしてもオリジナルと比べてしまうわけだし、
それ以上の物を期待してしまうのは、仕方ないかな~。
オリジナルは、ブロガーさんたちの間で評判がよく、鑑賞して納得の作品でした。
不思議な空気感と言うのでしょうか…。
そういう不思議な空気感は、アメリカ映画に求めるのが無理なのかな。
いろんな意味で描きすぎ、というのかな。
どうなってるの?とかどうなったの?
という疑問符を付けずに観ることができる。
まあ、良くも悪くもそういう部分がこの作品にもありました。
 
クロエ・グレース・モレッツ演じるアビーが、やっぱり少女に見えてしまう。
『女の子じゃない』とはいうんだけど、どうやっても少女だし、
父親と言う男も、やっぱり少女として愛していたような気がするし…。
アビーの正体も、バンパイアでしょ、と分かってしまう。
学校でいじめられているオーウェンの恋心も、
大人の性的な描写を通して、かなり大っぴらに分かってしまう。
 
というわけで、不思議な空気感は断然オリジナルなんだけど、
分かりやすさ、と言う意味ではこちらは観やすいかもしれません。

基本、スプラッター系は苦手としてますが、バンパイア物は別腹。
永遠の命を持つバンパイアと、人間の恋。
その人間の血を欲するバンパイアの苦悩。
と、ロマンティックな要素があればいいんですが、
この作品に関して言えば、少年の初恋のお話なわけで、ピュアな感じが良いです。
いじめられっ子のオーウェンも、好きな子ができたから強くなろうと思う。
そういう素直な気持ち…。
幼い日の甘酸っぱい感傷に浸るのも良いかと…。
 
オリジナルでも感じた通り、
アビーとオーウェンの未来を考えると、やはりハッピーエンドと言えるのか…。
 
クロエちゃんは、感情を見せないバンパイアを好演しております。
キック・アス】で見せた表情とは違います。
いろんな役に挑戦して、大物になっていくんでしょうね~。
 
しつこくなく、さらっと観られるバンパイア物でした。
 
 
原題の「LET ME IN」…私を入れてください。
こっちの方がいいんじゃないかな~。
オリジナルに比べると、モールス信号を使うシーンは印象が薄かったし…。