【試写会】ヒューゴの不思議な発明 (2011)

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 ブライアン・セルズニックのベストセラー小説をマーティン・スコセッシ監督が自身初の3Dで映画化したファンタジー・アドベンチャー。 1930年代のフランス、パリを舞台に、駅の時計台に隠れ住む少年が父の遺した機械人形の謎を追って不思議な大冒険を繰り広げるさまを、ジョルジュ・メリエスはじめ映画創成期へのオマージュをふんだんに、美しく幻想的な3D映像で描き出していく。主演は「縞模様のパジャマの少年」のエイサ・バターフィールド、共演にクロエ・グレース・モレッツジュード・ロウベン・キングズレー
 1930年代のフランス、パリ。父を亡くした少年ヒューゴは、駅構内の時計台に隠れ住み、時計の整備をしながら孤独な毎日を送っていた。そんな彼の心のよりどころは、父が遺した壊れたままの不思議な“機械人形”。その修理に悪戦苦闘していたヒューゴは、おもちゃ屋で万引きを働き店主の老人に捕まり、人形について書かれた大切な父のノートも取り上げられてしまう。そんな中、ヒューゴは老人の養子の少女イザベルと仲良くなり、一緒に機械人形の秘密を探ってゆくのだが…。(allcinema)
 
2011年
原題:HUGO
製作国 アメリ
 
ヒューゴの<夢の発明>にあなたは驚き、涙する
 
監督: マーティン・スコセッシ 
製作: グレアム・キング  ティム・ヘディントン マーティン・スコセッシ  ジョニー・デップ 
製作総指揮: エマ・ティリンジャー・コスコフ  デヴィッド・クロケット 
               ジョージア・カカンデス  クリスティ・デンブロウスキー  バーバラ・デ・フィーナ 
原作: ブライアン・セルズニック  『ユゴーの不思議な発明』(アスペクト刊)
脚本: ジョン・ローガン 
撮影: ロバート・リチャードソン 
視覚効果監修: ロブ・レガト 
プロダクションデザイン: ダンテ・フェレッティ 
衣装デザイン: サンディ・パウエル 
編集: セルマ・スクーンメイカー 
音楽: ハワード・ショア 
音楽監修: ランドール・ポスター 
出演: ベン・キングズレー パパ・ジョルジュ         サシャ・バロン・コーエン 鉄道公安官
       エイサ・バターフィールド ヒューゴ・カプレ        クロエ・グレース・モレッツ イザベル
       レイ・ウィンストン クロードおじさん            エミリー・モーティマー リゼット
       ヘレン・マックロリー ママ・ジャンヌ           クリストファー・リー ムッシュ・ラビス
       マイケル・スタールバーグ ルネ・タバール       フランシス・デ・ラ・トゥーア マダム・エミール
       リチャード・グリフィス ムッシュ・フリック         ジュード・ロウ ヒューゴのお父さん
 
久しぶりの試写会です。
楽しみにして行ったんですけど、なんと、会場で以前同じ職場にいた同僚に声をかけられました。
凄い偶然!
こんなことってあるんですね~。

なんて観る前からテンションあがってました。
 
久々の3D鑑賞です。
始まってすぐに雪が降り始めます。
目の前に雪が降って来る、3Dならではの浮遊感をすぐさま味わうことができました。
 
映像は、舞台となっている駅構内の時計台の中のいくつもの歯車から
その光がパリの街並みへと変わって行くのが、とても綺麗でした。
 
実写なのに、どこかアニメーションみたいな色使いというのかな。
3Dのせいなのかもしれないけど、駅構内、時計台の中、
臨場感や疾走感があるんだけど、個人的には高いところが苦手なので、お尻がもぞもぞ…(^^ゞ
タイトルや子供が主役?みたいな宣伝で誤解されるかもしれないけど、
これは決して子供向けのファンタジーではありません。

第一次世界大戦後のパリ。
戦争で片足を失くした鉄道公安官がいたり、親のいない孤児が溢れていたり、
決して華やかなパリではありません。
ヒューゴ自身、父親を亡くして時計台に隠れて住んでいるし、
もうひとりの主役、パパ・ジョルジュは夢を追い続けて映画を作ってきたけど、
戦争に阻まれてしまったという過去があるし…。
 
そんな暗い時代だけど、ヒューゴは生きる目的があるはずだと信じている。
時計の歯車と同じように、世の中の自分や友達になったイザベルにも
生きる意味があるはずだと、
それを探していると言える強さのある少年です。
父親の跡を継いで機械人形を修理するヒューゴの、そういう強い思いが、
パパ・ジョルジュの気持ちを溶かして行きました。
 
そして見つけた生きる意味や生きる場所。
心が熱くなるシーンでした。
 
そしてもうひとつ。
全く知識はなかったのですが、
ジョルジュ・メリエスという実在の「世界初の職業映画監督」へのオマージュとしての本作。
パパ・ジョルジュの作った映画の数々は、笑いや驚き満載です。
映画初期の時代への、スコセッシ監督の思いを感じることもできます。
 
多少もたつく展開だし、山場というのが最後の最後にやってくるのですが、
観終わると、良かった~と思える作品です。
 
パパ・ジョルジュを演じたベン・キングスレー
圧巻ですな~。
苦悩する表情を見せたかと思うと、ラストでは同じ人物かと思うほど
ピンと背筋の伸びた、立派な映画監督のスピーチでした。
ヒューゴ役のエイサ・バターフィールドは、【縞模様のパジャマの少年】の彼。
ふふん。青い目が印象的。
鉄道公安官役のサシャ・バロン・コーエン
多分そうだよな~と思っていたら、やっぱり。【スイニー・トッド】の理髪師でした。
そしてイザベル役のクロエ・グレース・モレッツ
過激な役ばかり観ていたので、こんなに普通の少女役は初めて。
可愛かったですよ(^^)
 
他のキャストも、皆さん安定感のある方ばかり。
そういう意味でもしっかりした仕上がりとなっています。

で、エンドロールが始まって『Johnny Deep』を発見!
いや~ん!製作に名前を連ねているとは全然知りませんでした。
最近、ジョニーの情報収集を怠っていますからね~。
いかん、いかん…(^^ゞ