ザ・ホークス ハワード・ヒューズを売った男
映画監督にして伝説の大富豪ハワード・ヒューズの自伝を捏造し、出版社を手玉に取った世紀の詐欺事件を巡る驚きの顛末を、事件の張本人であるクリフォード・アーヴィングの回顧録を基に映画化。嘘がバレないように様々な手口で危機を切り抜けながらも、綱渡りの連続に次第に追いつめられていく姿と、その嘘が予想を遥かに超えて大きな影響をもたらしていくさまをスリリングに描き出す。主演は「シカゴ」のリチャード・ギア、共演に「スパイダーマン2」のアルフレッド・モリナ。監督は本作の後にも「HACHI 約束の犬」でリチャード・ギアとコンビを組んだ「ギルバート・グレイプ」「サイダーハウス・ルール」のラッセ・ハルストレム。
1971年、ニューヨーク。売れない作家クリフォード・アーヴィングは、出版社への懸命の売り込みもまるで相手にされない日々に苦悩を深めていく。そんなある日、追い込まれた彼は、伝説の大富豪ハワード・ヒューズのニセの自伝を書くことを思いつく。当のヒューズは長年隠遁生活を送っており、決して表舞台に出てくることはなかった。そんなヒューズの事情を逆手にとり、自分の嘘がバレることはないと踏んだアーヴィングは、ヒューズの筆跡を真似た手紙を手に、出版社へと売り込みに向かう。こうして出版社をまんまと騙したアーヴィングは、ニセ自伝執筆に向けて、親友のディック・サスキンドと共にヒューズのリサーチを開始するのだったが…。(allconema)2006年
原題:THE HOAX伝説の大富豪“ハワード・ヒューズの偽りの伝記”を執筆した、ある作家の<真実の物語>。
監督: ラッセ・ハルストレム
製作: マーク・ゴードン レスリー・ホールラン ジョシュア・D・マウラー ベッツィ・ビアーズ ボブ・ヤーリ
製作総指揮: アンソニー・カタガス ゲイリー・レヴィンソン
原作: クリフォード・アーヴィング 『ザ・ホークス 世界を騙した世紀の詐欺事件』(ハヤカワ文庫刊)
脚本: ウィリアム・ウィーラー
撮影: オリヴァー・ステイプルトン
プロダクションデザイン: マーク・リッカー
衣装デザイン: デヴィッド・ロビンソン
編集: アンドリュー・モンドシェイン
音楽: カーター・バーウェル
音楽監修: トレイシー・マクナイト
出演: リチャード・ギア クリフォード・アーヴィング アルフレッド・モリナ ディック・サスキンド
マーシャ・ゲイ・ハーデン エディス・アーヴィング ホープ・デイヴィス アンドレア・テイト
ジュリー・デルピー ニーナ・ヴァン・パラント スタンリー・トゥッチ シェルトン・フィッシャー
デヴィッド・アーロン・ベイカー クリストファー・エヴァン・ウェルチ
アントーニ・ノッパーズ メイミー・ガマー マイク・ワトフォード
イーライ・ウォラック ジェリコ・イヴァネク ピーター・マクロビー
ジョン・ベッドフォード・ロイド マルセリーヌ・ヒューゴ
スチュアート・マーゴリン テッド・ノイスタッド
予備知識があればもっとワクワクしたのかもしれないけど、
何の知識がなくても、ここで描かれている“詐欺を働いた男”の話は充分に楽しめます。
何の知識がなくても、ここで描かれている“詐欺を働いた男”の話は充分に楽しめます。
自分を売り込んでいくアメリカ社会だから起こったことでしょうね。
売り込むネタがなくなったとき、クリフォードは嘘を売り込むことしかできなくなってしまった。
嘘を売り込んでいるうちに、嘘が本当に思えてくる。
これはかなり怖いですよ。
売り込むネタがなくなったとき、クリフォードは嘘を売り込むことしかできなくなってしまった。
嘘を売り込んでいるうちに、嘘が本当に思えてくる。
これはかなり怖いですよ。
長年世捨て人のようになっている大富豪ハワード・ヒューズの自伝を書こうとして、
ハワードと会った…。
自伝を書くように頼まれた…。
クリフォードが作りだした世界が、彼にとって本物になって行くようになっていきます。
境目がなくなってしまうんですよね~。
ハワードと会った…。
自伝を書くように頼まれた…。
クリフォードが作りだした世界が、彼にとって本物になって行くようになっていきます。
境目がなくなってしまうんですよね~。
そんなクリフォードは、女癖も悪い。
実はその浮気相手もひと癖あったり、
影のはずだったクリフォードの調査員、ディックの野心、
ハワード・ヒューズ自身から、資料提供があったりというエピソードなども満載。
実はその浮気相手もひと癖あったり、
影のはずだったクリフォードの調査員、ディックの野心、
ハワード・ヒューズ自身から、資料提供があったりというエピソードなども満載。
どちらかというと、クリフォードという人物像、
なぜそこまでしてハワード・ヒューズにこだわったか…。
いや、もしかしたらそれすらどうでもよくて、
とにかく自分の凄さを、世紀の大富豪を知っているということで証明したかったのか。
いわゆる虚栄心、ですかね…。
なぜそこまでしてハワード・ヒューズにこだわったか…。
いや、もしかしたらそれすらどうでもよくて、
とにかく自分の凄さを、世紀の大富豪を知っているということで証明したかったのか。
いわゆる虚栄心、ですかね…。
その辺りを興味深く観ました。