幸せパズル

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 平凡な日常を送る専業主婦が、ジグソーパズルの才能に目覚め、家族に内緒でパズル大会への出場を目指して練習を重ねる中で新たな人生の喜びを見出していく姿を描くアルゼンチン発のハートフル・ドラマ。監督はこれが長編デビューとなるナタリア・スミルノフ
 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。専業主婦のマリアは夫フアンと独立間近の2人の息子に囲まれ、それなりに幸せな人生を送ってきた。しかし、平凡な毎日に物足りなさも感じていた。そんな時、彼女は思いがけず新たな世界と出会ってしまう。それは、50歳の誕生日にたまたまプレゼントされたジグソーパズル。すっかり夢中になった彼女は“パズル大会のパ-トナ-募集”の広告に興味を持ち、広告主のもとを訪ねてみる。相手は大会出場常連の裕福な独身紳士ロベルト。彼はマリアの才能に惚れ込み、2人で世界大会を目指すことに。こうしてマリアは、家族には内緒でロベルトのもとに通い、ジグソーパズルの特訓を開始するが…。(allcinema)
 
2010年
原題:ROMPECABEZAS
    THE PUZZLE
上映時間 90分
製作国 アルゼンチン/フランス
 
セニョーラ、Shall we パズル? 
 
監督: ナタリア・スミルノフ 
製作: ガブリエル・パストーレ  カロリーヌ・ダイノー  ルイス・サルトル  ナタリア・スミルノフ 
製作総指揮: ガブリエル・パストーレ 
脚本: ナタリア・スミルノフ 
撮影: バルバラアルバレス 
美術: マリア・エウヘニア・スエイロ 
衣装: フリオ・スアレス 
音楽: アレハンドロ・フラノフ 
出演: マリア・オネット マリア・デル・カルメン                 ガブリエル・ゴイティ 夫フアン
        アルトゥーロ・ゴッツ ロベルト                          エニー・トライレス ガルロッタ
        フェリペ・ビリャヌエバ 次男フアン・パブロ              フリアン・ドレヘル 長男イバン
        ノラ・ジンスキー ラクエル                              マルセラ・ゲルティ スサーナ
        メルセデス・フライレ カルメン 
 
レンタルショップで手にした後、DVDの予告編を観て即鑑賞。
 
誕生日パーティのシーンから始まります。
ケーキを始め、多様な種類の料理…。
手際良く作り、テーブルに並べていく。
見事な腕前に感動するんだけど、で、いったい誰の誕生日?と思っていたら…。
料理を作って接待していた本人、マリアの誕生日でした。
 
世の専業主婦もきっとこうなんだろうな~と思ってしまいます。
料理、洗濯、掃除…。
夫と二人の息子の世話。
挙句の果てには自分の誕生日なのに、接待で忙しい。
でもきっと、何の疑問もなく過ごして来たはずです。
 
マリアは、専業主婦としては一流の腕前に見えますが、
もしかしたら、アルゼンチンでは当たり前なのかもしれませんね~。
 
で、そのマリアの日常に、ジグソーパズルという非日常が現れます。
夫や息子に隠れてジグソーパズルの世界にハマり込んでいく。
だからといって陰鬱な感じはなくて、ちょっとした遊び心的な感じ。
 
ジグソーパズルと共にマリアの前に現れたのは、
ジグソーパズルの試合に出るためのパートナーを探していたロベルトでした。
最初はジグソーパズルだけだったけど、少しずつロベルトにも惹かれていく。
分かり切った展開ですよね~。
男と女ですもん。
家族への不満が少しずつ溜まっていたマリアの前に、
魅力ある紳士が現れたんですもん。
そりゃもう~。
でもね、このロベルト。かなりの遊び人です。
それが分かったから、というわけではないでしょうけど、
マリアは家族の元へ帰って行きます。
マリアの流す涙が、分別ある女の涙なんでしょうね…。
 
50才のマリア。
同年代の女性には、彼女のちょっとした開放感を責めることはできないし、
どういう結末を選ぶのか、自分に置き換えて観てしまうかもしれません。