リメンバー・ミー
「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンが製作総指揮と主演を務めたビター・テイストの青春ラブ・ストーリー。ニューヨークを舞台に、繊細な心を持ちながらも父親への反抗心から無軌道な行動を繰り返す若者が、一人の女性との出会いによって人生を見つめ直していく姿を、家族の絆と喪失からの再生をテーマに描き出す。共演は、ヒロインにTV「LOST」のエミリー・デ・レイヴィン、そのほかピアース・ブロスナン、レナ・オリン、クリス・クーパーのベテラン陣が脇を固める。監督は「ハリウッドランド」のアレン・コールター。
ニューヨークの安アパートに暮らす青年、タイラー・ホーキンス。6年前の兄の自殺が未だに心に深い傷として残る彼は、以来、家族よりも仕事を優先する弁護士の父との溝が深まるばかり。ある日、道端のケンカに仲裁に入ったタイラーは、駆けつけた警官クレイグによって他の連中もろとも逮捕されてしまう。一緒に捕まった悪友のエイダンがタイラーの父に電話して2人は保釈されるが、タイラーは父の世話になったことが許せない。その後エイダンにそそのかされ、クレイグへの復讐で彼の娘アリーを誘惑するタイラー。しかし、思いがけず本気になってしまう。やがてアリーから、10年前に母親を暴漢に殺され、そのために父親は必要以上に過保護になっていると聞かされるタイラーだったが…。<allcinema>2010年
原題:REMEMBER ME上映時間 113分
製作国 アメリカきみに会えて よかった
監督: アレン・コールター
製作: ニコラス・オズボーン トレヴァー・エンゲルソン
製作総指揮: キャロル・カディ ロバート・パティンソン
脚本: ウィル・フェッターズ
撮影: ジョナサン・フリーマン
プロダクションデザイン: スコット・P・マーフィ
衣装デザイン: スーザン・ライアル
編集: アンドリュー・モンドシェイン
音楽: マーセロ・ザーヴォス
音楽監修: アレクサンドラ・パットサヴァス出演: ロバート・パティンソン タイラー・ホーキンス エミリー・デ・レイヴィン アリー・クレイグ
クリス・クーパー クレイグ警部 レナ・オリン ダイアン・ホーキンス
テイト・エリントン エイダン ピアース・ブロスナン チャールズ・ホーキンス
グレゴリー・ジュバラ ケイト・バートン マーサ・プリンプトン
クリス・マッキニー オルガ・メレディス ルビー・ジェアリンズ
あまり詳しい解説も読まないまま、ロバート・パティンソン主演ということでレンタルしました。
驚きの…衝撃のラストに言葉もありませんでした。
…が。それはさておき。
…が。それはさておき。
冒頭、地下鉄で暴漢に襲われ、母親が殺されてしまうというシーンから始まります。
それが10年後、主人公のタイラーが出会うアリーでした。
それが10年後、主人公のタイラーが出会うアリーでした。
タイラーは兄が自殺して亡くなり、それを引きずっている。
多分そのせいもあって、まだ幼い妹・キャロラインをとても愛している。
父親は仕事が忙しく、家庭を顧みない。
というよくある設定です。
多分そのせいもあって、まだ幼い妹・キャロラインをとても愛している。
父親は仕事が忙しく、家庭を顧みない。
というよくある設定です。
タイラーは、若者にありがちな正義感や潔癖な面と、喪失感を併せ持っていて
行き場のない思いにがんじがらめになっている感じでした。
行き場のない思いにがんじがらめになっている感じでした。
父親も、息子を亡くした痛みを忘れたわけではない。
でも、それをうまく表現しないから、タイラーには伝わらないのです。
大人は、ひとつの悲しみだけに囚われているわけにはいかないものなのです。
だけど、そんな大人論理はタイラーには通じない。
不器用な親子の姿でした。
でも、それをうまく表現しないから、タイラーには伝わらないのです。
大人は、ひとつの悲しみだけに囚われているわけにはいかないものなのです。
だけど、そんな大人論理はタイラーには通じない。
不器用な親子の姿でした。
一方、アリーは、幼い時に母親を亡くして父一人娘一人の生活で、
父親はアリーに対して過保護になっている、というのも、わりとありきたりな設定です。
そんなふたりが出会い、惹かれあい…。
お互いに、抱えている傷を癒す相手になるかもしれない…。
閉塞感に満ちた生活から解放されるかもしれない。
なんて普通の恋愛ドラマだと思っていました。
お互いに、抱えている傷を癒す相手になるかもしれない…。
閉塞感に満ちた生活から解放されるかもしれない。
なんて普通の恋愛ドラマだと思っていました。
ところが、最後にどっかんと大きな落とし穴が待っていました。
ここから先はネタばれになりますので、ラインまで飛ばしてください。
キャロラインがクラスの子にいじめられたことをきっかけに、
タイラーと父親が手を携えてそれに立ち向かおうとします。
ああ、これで良い方向に向かうんだ、
と誰もが思うと思うんですよね。
キャロラインがクラスの子にいじめられたことをきっかけに、
タイラーと父親が手を携えてそれに立ち向かおうとします。
ああ、これで良い方向に向かうんだ、
と誰もが思うと思うんですよね。
確かにとげとげしかった親子の会話に、優しさを感じられるようになります。
そしてその朝。
父親は傷ついた娘を学校へ送ると言い、
タイラーは父親を待つと、父親のオフィスに出向きます。
キャロラインの教室の黒板に書かれた September 11,2001 の文字がアップになり、
タイラーのいるオフィスが引きの映像に変わります。
もしかして!と思う暇もなく、
そのビルがツインタワーになって行くのでした。
父親は傷ついた娘を学校へ送ると言い、
タイラーは父親を待つと、父親のオフィスに出向きます。
キャロラインの教室の黒板に書かれた September 11,2001 の文字がアップになり、
タイラーのいるオフィスが引きの映像に変わります。
もしかして!と思う暇もなく、
そのビルがツインタワーになって行くのでした。
何が起きるか分からないから、好きな物から食べる。
というアリーのセリフがあります。
その時は分からないセリフが、重くのしかかります。
人は未来を予知することはできません。
いつどうやって死ぬかなんて、誰も考えてはいないんですよね。
いつどうやって死ぬかなんて、誰も考えてはいないんですよね。
アリーの言葉通り、好きな物を食べずに死にたくない。
そう思って生きていきたいな。
タイラーの言葉通り、
人生で大切な人に出会ったら、迷わずに愛したい。
そう思って生きていきたいな。
そう思って生きていきたいな。
タイラーの言葉通り、
人生で大切な人に出会ったら、迷わずに愛したい。
そう思って生きていきたいな。
【トワイライト】とは一味違った青年を演じるロバート・パティンソン。
普通の、どこにでもいる青年を、誇張せずに演じていて好感が持てます。
そして何より、それぞれの父親役、
クリス・クーパーとピアース・ブロスナンがしっかりと脇を固めています。
娘の手を取る父親と、
地下鉄に乗るアリーの姿に、希望が見えました。
地下鉄に乗るアリーの姿に、希望が見えました。