ラム・ダイアリー (2011)

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ジョニー・デップがプライベートでも親友だった伝説のジャーナリスト、故ハンター・S・トンプソンの自伝的同名小説を自身の製作・主演で映画化。無名時代の若きトンプソン自身をモデルに、プエルトリコで地元紙のフリー記者として働き始めたアメリカ人青年が、慣れない土地で繰り広げる悪戦苦闘と狂騒の日々を綴る。共演はアンバー・ハードアーロン・エッカート。監督は「ジェニファー8」のブルース・ロビンソン
 1960年、南米プエルトリコ。ニューヨークの喧騒を逃れてこの地にやって来た新進ジャーナリストのポール・ケンプは、地元の新聞社に職を得る。しかし、仕事をしない個性豊かな記者仲間とラム酒漬けの毎日。そんなある日、不正な土地取引で金儲けを企むアメリカ人実業家サンダーソンに接近したケンプは、彼の婚約者のシュノーと出会い、心奪われてしまう。おまけに、サンダーソンの卑劣な策略にも巻き込まれていくケンプだったが…。<allcinema>

 
2011年
原題:THE RUM DIARY
上映時間 120分
製作国 アメリ
 
最低な毎日は“最高”だ。
 
監督: ブルース・ロビンソン 
製作: ジョニー・デップ  クリスティ・デンブロウスキー  アンソニー・ルーレン 
        ロバート・クラヴィス  ティム・ヘディントン  グレアム・キング 
製作総指揮: パトリック・マコーミック  ジョージ・トビア  ビル・シヴリー 
               A・J・ディックス  グレッグ・シャピロ  コリン・ヴェインズ 
原作: ハンター・S・トンプソン  『ラム・ダイアリー』(朝日新聞出版刊)
脚本: ブルース・ロビンソン 
撮影: ダリウス・ウォルスキー 
プロダクションデザイン: クリス・シーガーズ 
衣装デザイン: コリーン・アトウッド 
編集: キャロル・リトルトン 
音楽: クリストファー・ヤング 
出演: ジョニー・デップ ポール・ケンプ               アーロン・エッカート サンダーソン
        マイケル・リスポリ ボブ・サーラ               アンバー・ハード シュノー
        リチャード・ジェンキンス ロッターマン         ジョヴァンニ・リビシ モバーグ
        アマウリー・ノラスコ           マーシャル・ベル            ビル・スミトロヴィッチ  
 
はい、初日鑑賞してきました♡
入り口で、ポストカードをいただきましたよ。
 
明るい音楽と、酔っぱらったジョニーが目覚めて始まります。
 
プエルトリコにやってきたケンプ。
地元の新聞社に仕事が決まるけど、なんだか怪しい新聞社。
飲んだくれの記者やカメラマンで溢れてる…?
 
カメラマンのボブと意気投合して、その後の行動を共にすることになるんだけど、
仕事より、金儲けの闘鶏や酒盛りばかり。
時折プエルトリコの貧しい風景が差し込まれていて、
それがケンプの心を捉えていると見せます。
酒ばかり飲んでるわけじゃない、と言うシーンのひとつ。
 
そんな中で魅惑的な女性、シュノーと出会うんですけど、
ケンプが一目惚れして恋に落ちるわけで、苦笑い。
…プライベートでも色々噂がある女優さんなので…(^^ゞ
 
いやいや、それも全部演技なんでしょう。
というくらいに、ケンプがシュノー一筋になっていくのが分かります。
 
実業家のサンダースの恋人シュノーとの道ならぬ恋と、不動産詐欺が絡んで、
笑いもあるし、ひとつずつのエピソードはどれも面白い。
 
ただし、詐欺に巻き込まれていくうちに、ケンプの正義感がわき上がってくる、
というのがちょっと弱かったかな~。
新聞社の倒産なども相まって、ケンプの正義感が空回りしてしまうラスト。
そこで終わるん?
とちょっと消化不良だなと思ってしまいました。

まあ、最初から最後までジョニーはカッコイイから、個人的には花丸なんですけどね~。
素顔のジョニーが、スクリーンに映し出されると、見惚れてしまう(*^_^*)
酔っぱらった姿は、ジャック・スパロウを思い出させるけど、
サングラスで真っ赤なシボレーで登場した時が最高潮だったかな。
 
サンダースを演じたアーロン・エッカート
ジョニーとは対照的な濃い顔立ちの持ち主。
せっかくだから、もっと悪を強調しても良かったかも。
 
そして噂のアンバー・ハード
実は、前日にDVDで【ドライブ・アングリー】を観てたんだけど、
まだレビューを書いてなくて、そのヒロインが彼女だったとパンフレットを読むまで分からず…(^^ゞ
白い肌に真っ赤なルージュ。
ケンプと最初に出会う海のシーンは、ドキドキします。
女性の魅力を充分に発揮していて、男ならこんな女がいたら惚れるでしょ?
と思っちゃいます。

原作者のハンター・S・トンプソンと親しかったジョニーが、
絶対に映画化しようとしていた作品で、念願がかなったわけですから、大満足でしょう。
いろんな顔を見せてくれるけど、ジョニー自身のやりたかった!という思いに溢れています。
 
カメラマンや編集長など、個性的な登場人物。
そして青い海と青い空。
恋物語とジャーナリズム。
ジョニー以外にも、観るものはあるかも…?