パーフェクト・センス

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 五感が徐々に失われていく謎の奇病が世界中に蔓延していく中、残された時間と静かに向き合っていく一組のカップルの運命を静謐な筆致で描き出した異色のヒューマン・ラブストーリー。主演は「スター・ウォーズ」シリーズ、「ゴーストライター」のユアン・マクレガーと「ドリーマーズ」「007/カジノ・ロワイヤル」のエヴァ・グリーン。監督は「猟人日記」「愛とセックスとセレブリティ」のデヴィッド・マッケンジー
 ある日突然、人々の間で嗅覚が失われる不思議な症状が多発する。“SOS”と名付けられたこの原因不明の感染症は、瞬く間に全世界へと蔓延していく。しかも、感染した者は嗅覚ばかりか味覚や聴覚など五感の全てが順次奪われてしまうのだった。人類存亡の危機に直面し、SOSの原因究明に奔走する感染症学者のスーザン。ある時、自宅アパートの前にあるすっかり開店休業状態のレストランのシェフ、マイケルに声を掛けられ、料理を振る舞われる。ほどなく恋に落ちる2人だったが、彼らもまた、感染症の脅威から逃れることができなかった。<allcinema>
 
 
2011年
原題:PERFECT SENSE
上映時間 92分
製作国 イギリス
 
五感が 消えていく 

監督: デヴィッド・マッケンジー 
製作: マルテ・グルナート  ジリアン・バーリー 
製作総指揮: デヴィッド・マッケンジー  キャロル・シェリダン  ペーター・オールベック・イェンセン 
         ペーター・ガルデ  ジェイミー・ローレンソン 
脚本: キム・フップス・オーカソン 
撮影: ジャイルズ・ナットジェンズ 
プロダクションデザイン: トム・セイヤー 
衣装デザイン: トリシャ・ビガー 
編集: ジェイク・ロバーツ 
音楽: マックス・リヒター 
出演: ユアン・マクレガー マイケル            エヴァ・グリーン スーザン
     ユエン・ブレムナー ジェームズ          スティーヴン・ディレインティーブン
     デニス・ローソン                    コニー・ニールセン ジェニー 
 
例えば、目が見えない、耳が聞こえない、物が言えない、というどれか一つなくなっても、
きっと大変なことなんだろうなと、想像できます。
それが、次々に起こったら…。
 
かなり怖いことです。
 
まずは臭いがなくなります。
次に味がなくなり、聞こえなくなる…。
感染症として、そういう症状が広がって行くんです。
 
臭いや味がなくなると、料理て意味がなくなるんですよね。
口に入るものなら何でも良くなるわけで、
石鹸と、生の魚まで食べだすシーンには、ギョッとしました(^^ゞ

そんな中で、主人公のマイケルとスーザンの恋模様が絡みあって行きます。
 
淡々とふたりと、世界の動向が映し出されていくんですが、
刻々と変化する状況に、考えている暇はなく進みます。
 
多分、次は自分だ、と思う瞬間はとても恐ろしいと思うんだけど、
その恐怖さえも、淡々として掴みどころがない。
怖いことなんだ!と声高に叫ばないのが、この作品の怖いところなのかもしれません。

最近よく見かけるユアン・マクレガーですが、
今回はエヴァ・グリーンが良いです。
綺麗だな~って思いながら観てました。
 
イギリス映画の雰囲気、というんでしょうか。
ハリウッド作品とは違う、派手さはないけど趣きがあるかなって思いました。
 
 
原因とか結果とは描かれていなくて、
感染症のことを描きたいわけではなくて、やっぱり人を描いているんですよね。
その時、人は何を求めるか…。
人は人を求める。
そういうことなんですよね。