ダークナイト ライジング (2012)

イメージ 1
 アメリカン・コミックを原作としながらも、正義と悪を巡る根源的なテーマにも迫るリアルかつ重厚な世界観で世界中に衝撃を与えたアクション映画の金字塔「ダークナイト」の続編にしてクリストファー・ノーラン監督版“バットマン”三部作の掉尾を飾るシリーズ完結編。ジョーカー、そしてトゥーフェイスとの壮絶な死闘の果てに深い喪失と絶望に打ちのめされ、8年にわたり沈黙を守り続けたバットマンが、狂気のテロリスト“ベイン”によって蹂躙される故郷ゴッサム・シティを目の当たりにしてついに自らの封印を解き、最強の敵との最終決戦に臨む姿を描き出す。バットマンブルース・ウェイン役のクリスチャン・ベイルはじめ、マイケル・ケインゲイリー・オールドマンモーガン・フリーマンのレギュラー陣が再登場。さらに、最強の敵ベイン役のトム・ハーディのほか、アン・ハサウェイマリオン・コティヤールジョセフ・ゴードン=レヴィットらが新たに出演。
 人々の尊敬を集めた地方検事ハービー・デントの罪を一身に被り、ゴッサム・シティから姿を消したダークナイト(=バットマン)。それから8年、ゴードン市警本部長は真実を心におさめ、街の平和のために尽力していた。そんな束の間の平和を享受していたゴッサム・シティだったが、鋼のような肉体をまとった巨漢のテロリスト“ベイン”の登場で一変してしまう。街は次々と破壊され、無法地帯と化していく。人々の心が恐怖と絶望に支配される中、ついにブルース・ウェインは自らの封印を解き、再びケープとマスクを身にまとうのだったが…。<allcinema>
 
2012年
原題:THE DARK KNIGHT RISES
上映時間 164分
製作国 アメリ
 
伝説が、壮絶に、終わる。
 
監督: クリストファー・ノーラン 
製作: エマ・トーマス  クリストファー・ノーラン  チャールズ・ローヴェン 
製作総指揮: ベンジャミン・メルニカー  マイケル・E・ウスラン  ケヴィン・デラノイ  トーマス・タル 
キャラクター創造: ボブ・ケイン 
原案: クリストファー・ノーラン  デヴィッド・S・ゴイヤー 
脚本: ジョナサン・ノーラン  クリストファー・ノーラン 
撮影: ウォーリー・フィスター 
視覚効果監修: ポール・J・フランクリン 
プロダクションデザイン: ネイサン・クロウリー  ケヴィン・カヴァナー 
衣装デザイン: リンディ・ヘミング 
編集: リー・スミス 
音楽: ハンス・ジマー 
特殊効果監修: クリス・コーボールド 
出演: クリスチャン・ベイル ブルース・ウェインダークナイトバットマン
      マイケル・ケインルフレッド
       ゲイリー・オールドマン ジェームズ・ゴードン市警本部長
       アン・ハサウェイ セリーナ・カイル
       トム・ハーディ ベイン
       マリオン・コティヤール ミランダ・テイト
       ジョセフ・ゴードン=レヴィット ジョン・ブレイク
       モーガン・フリーマン ルーシャス・フォックス
       マシュー・モディーン フォーリー市警副本部長
 
公開からうずうずしていて、ようやく鑑賞してきました。
シリーズ3作目。
過去の2本を復習してからの鑑賞を薦められていましたが、
そんな暇がなかったので、そのままで観てきました。
結果…。
バットマンビギンズ】を復習してからの方が良かったことは確かだけど、
これだけ観ても、比べることをしないで済む気はしますね。
 
シリーズ物って、やっぱりどうしても期待しちゃいますよね。
その期待に応えられる作品ってそんなに多くはないと思います。
でも、今作はある一定のレベルで見せてくれたと思います。
 
このシリーズを通して、バットマンは決して華やかなヒーローではなかったですよね。
いつでも報われず、歯がゆい思いをし、それこそがバットマンなんだと思って来ました。
受難のヒーローとでもいいましょうか…。
今回はさらに、表の顔というべきウェイン産業が倒産してしまったり、
これ以上ないほどに堕ちていくわけです。
だって、杖をついて歩くブルースなんて、観たいわけないですよね~。
 
そこから這い上がるブルースの思いは何だったのか。
そこ辺りが多少希薄な感じはしますね。
“守るべき人”が度々出てくるんだけど、それが誰なのか…。
 
敵役・ベインの、ゴッサムシティへの恨みは何だったのか。
どうもそこまでするほどの恨みなのか、よく分からんな~と思っていたら、
とんでもないどんでん返しが待っていたり…。
 
それもこれも、やっぱり【ビギンズ】に繋がってる仕組み。
ダークナイト】に触れられないのは、ちょっと寂しいけど仕方ないですね。

登場人物が多くて、主人公のブルースの影が薄い。
地下に潜っている時間が長いから仕方ないんだけど、
時間の長れを感じさせる風貌になっている執事のアルフレッドやルーシャス・フォックス。
本部長に昇進したゴードン。
という懐かしい面々に加え、
新人刑事のブレイクが重要な位置にいて、大活躍。
でも、その裏にそんな仕掛けがあったのね、と納得するラストが用意されています。
 
女優陣にも仕掛けがありました。
特にマリオン・コティヤールは、ただの女性実業家ではないというネタばらしで、
なるほど、だからマリオンだったんだと納得。
アン・ハサウェイは男くさいドラマに華を添えた程度でしたけど、
鼻っ柱の強いキャットウーマンを、さらりと演じていました。
 
盛り込み過ぎの感はありますけど、
バットマンを中心とする警官と、ベイン達との戦いは圧巻。
こんな時代に殴り合いですもん。
 
映像や慣れ親しんだテーマ曲は大満足。
 
ルフレッドの涙にはもらい泣きさせられちゃうし、
そんなラストなんだ~って、かなり甘い結末にはほっとさせられました。
甘い結末ですよね…?
個人的には有りですけど(^^ゞ
 
見納めなんですかね~。