ドリアン・グレイ

イメージ 1オスカー・ワイルドの長編小説「ドリアン・グレイの肖像」を、「ナルニア国物語」シリーズのベン・バーンズ&「英国王のスピーチ」のコリン・ファース共演で映画化したダークファンタジー。美貌と純真な性格を兼ね備えた青年ドリアン・グレイは、一流画家のバジルに肖像画を依頼する。瞬く間にロンドン社交界で注目を集めるドリアンだったが、退廃的なヘンリー卿との出会いをきっかけに堕落の一途をたどっていき……。<映画.com>

 
2009年
原題:DORIAN GRAY
上映時間 112分
製作国 イギリス
日本未公開
監督: オリヴァー・パーカー 
製作: バーナビー・トンプソン 
製作総指揮: ジェームズ・スプリング  ポール・ブレット
          チャールズ・ミラー・スミス  ティム・スミス 
          サイモン・フォーセット  ジェームズ・ホランド  ザヴィエル・マーチャンド 
原作: オスカー・ワイルド  『ドリアン・グレイの肖像』
脚本: トビー・フィンリー 
撮影: ロジャー・プラット 
プロダクションデザイン: ジョン・ビアード 
衣装デザイン: ルース・マイヤーズ 
編集: ガイ・ベンズリー 
音楽: チャーリー・モール 
出演: ベン・バーンズ ドリアン・グレイ           コリン・ファース ヘンリー卿(ハリー)
     ベン・チャップリン バジル              レベッカ・ホール エミリー
     ダグラス・ヘンシュオール アラン           レイチェル・ハード=ウッド シビル
     フィオナ・ショウ アガサ
     ピップ・トレンス       キャロライン・グッドオール         マリアム・ダボ 
     マイケル・カルキン      エミリア・フォックス             ジョニー・ハリス 
     ジョー・ウッドコック     マックス・アイアンズ             ヒュー・ロス 
 
ベン・バーンズだというだけでレンタルしたんですが…。
おおっと!こういう展開?
というホラーっチックな展開でございました(^^ゞ
 
ロンドンに出て来たドリアンは単なる田舎者で、純真無垢な美青年。
ところが、社交界でヘンリー卿と出会い、影響を受けて変貌を遂げる…。
 
ヘンリー卿と言うのが悪い奴で、ドリアンに悪い遊びを教えていくんです。
その美貌があれば、世の中君のもの、みたいなことを言っちゃって。
 
それに簡単に乗ってしまったドリアンは、一気に堕ちていきます。
それに絡むのが、彼を描いた肖像画
見事な肖像画だったんだけど、いつしかそれは屋根裏部屋に隠されてしまう。
その肖像画は、ドリアンの罪深さや老いなどを映すようになっていくのです。
肖像画は醜く老いていく半面、現実のドリアンは、いつまでも若々しい。
 
自分の観たくない部分を肖像画に閉じ込めて、
ドリアンは放蕩三昧の人生を送るわけだけど、
そんなに甘くないわけで、破滅に向かって突き進んでいきます。
といったお話。
 
原作は知らないので、どこがどう違うのか分かりませんが、
あまりに昼メロみたいな展開や、ホラーチックになった結末は、
どうやら映画オリジナルのようです。
 
ドリアンを貶めたヘンリー卿。
コリン・ファースが嫌みたっぷりに演じてます。
元々、若くて綺麗なドリアンに嫉妬して、
ちょっとからかってみようと思っただけなのかもしれないけど、
結局はそれも自分に返って来るわけで、
真に受けたドリアンと共に破滅していきます。
 
何か哲学的な感想を言わなくちゃいけない?
いやいや、昼メロの粋を脱しないかったな、という感想です。