アルゴ (2012)

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 79年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件で、実際にCIAが行った架空のSF映画の製作を口実に使った驚愕の救出作戦を緊張感溢れる筆致でスリリングに描き出した衝撃の実録ポリティカル・サスペンス。監督・主演を務めるのは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」のベン・アフレック。共演にブライアン・クランストンアラン・アーキンジョン・グッドマン
 1979年11月。革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆がアメリカ大使館を占拠して、52人の職員を人質にとる事件が発生する。その際、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスは、ある計画を練り上げる。それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった。さっそくトニーは「猿の惑星」の特殊メイクでアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバースの協力を取り付けると、SFファンタジー大作「アルゴ」の製作記者発表を盛大に行い、前代未聞の極秘救出作戦をスタートさせるのだったが…。<allcinema>
 
2012年
原題:ARGO
上映時間 120分
製作国 アメリ
 
この《実話》は、フィクションよりも大胆
 
監督: ベン・アフレック 
製作: グラント・ヘスロヴ  ベン・アフレック  ジョージ・クルーニー 
製作総指揮: デヴィッド・クローワンズ  ニーナ・ウォラースキー  クリス・ブリガム 
               シェイ・カーター  グレアム・キング  ティム・ヘディントン 
脚本: クリス・テリオ 
撮影: ロドリゴ・プリエト 
プロダクションデザイン: シャロンシーモア 
衣装デザイン: ジャクリーン・ウェスト 
編集: ウィリアム・ゴールデンバーグ 
音楽: アレクサンドル・デスプラ 
出演: ベン・アフレック トニー                     ブライアン・クランストン ジャック
       アラン・アーキン レスター                   ジョン・グッドマン ジョン
       ヴィクター・ガーバー          テイト・ドノヴァン            クレア・デュヴァル 
       スクート・マクネイリー        ロリー・コクレイン            クリストファー・デナム 
       ケリー・ビシェ                カイル・チャンドラー          クリス・メッシーナ 
       ジェリコ・イヴァネク          タイタス・ウェリヴァー        キース・ザラバッカ 
       ボブ・ガントン                リチャード・カインド          リチャード・ディレイン 
       オミッド・アブタヒ            ペイジ・レオン                シェイラ・ヴァンド 
       マット・ノーラン              J・R・カシア                ロブ・ブラウンスタイン 
       デヴィッド・サリヴァン        ジョン・ボイド                スコット・アンソニー・リート 
       マイケル・パークス            エイドリアン・バーボー        リンゼイ・ギンター 
       テイラー・シリング 
 
フリーパスポート1本目
 
なんと言いましょうか。
ネットでの評価もよくて、期待値も上昇してて、
そんな映画の場合、期待ほどなかったと思うことも往々にしてあるんだけど、
これは違いました。
面白い映画に出合いましたよ(^^)

始まってすぐに緊張感に包まれます。
前国王の亡命を、アメリカが受け入れたことへの反発から、
民衆はアメリカ大使館を囲み、その勢いは止まらずにとうとう塀を越えて流れ込みます。
 
大使館員の動揺と決断。
民衆の勢い。
その中で、6人の大使館員が脱出、カナダ大使の私邸に逃げ込みます。
 
その6人を救出するために、映画製作を装った計画を練るんだけど、
この映画製作が凄い。
本当に映画を製作するかのように脚本を買い取り、事務所を作り、記者会見を開く…。
そして6人には、その映画のロケハンに来たフタッフという設定を作り上げるんです。
 
革命が起こっている危険な国からの救出なわけで、
徹底的で綿密な計画が必要なんだけど、実際どれだけの労力が必要だったんだろう…。
いろんな場面で苦悩するCAIのエージェント・トニーは、
決して短気を起こさずに計画を遂行していきます。

冒頭の緊張感が持続したら大変、と思っていたら、
映画製作のためにLAに舞台が変わると、その緊張がウソみたいに緩んで、
緩急の付け方が巧いな~って思っちゃいました。

救出劇は、とにかく観てください!という感じ。
 
これから先は、ある意味ネタばれあり…。
☆★☆★☆★ まで飛ばしてください。
 
 
事実を基にした作品というのは、山場がなくて面白みに欠けることが多いんだけど、
この作品は、ちゃんと見せ場を作ってます。
空港のシーンはフィクションらしいんだけど、それでも絶対に必要だと言えます。
まだ他にアクシデントがあるんじゃないかと、釘づけでしたもん。
 
イランの領空を出るまでの緊張感。
領空を出た時の安堵感。
救出された人たちと抱き合いたいほどの喜び。

ベンアフの演じたトニーの活躍はもちろんだけど、
彼の上司オドネルがかっこいいんだ!
トニーを信じ彼をサポートする姿は、これぞ上司!と見惚れますよ。
 
カナダ大使の私邸にいたメイドのエピソードも見逃せないし、
仕事を終えたトニーが向かった先でのシーンなど、
どれをとっても無駄なシーンがない。
 
 
 
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
なぜ18年間封印されたのか、エンドロールが始まっても席を立たないように。
ある人のコメントがあります(^^)

 
ベンアフ監督。
今後の作品にも期待しますね~。