メランコリア

 

イメージ 1ダンサー・イン・ザ・ダーク」「アンチクライスト」の鬼才ラース・フォン・トリアー監督が、一組の姉妹とその家族を通して世界の終わりを描く衝撃のドラマ。巨大惑星の異常接近によって終末を迎えようとしていた地球を舞台に、世界の終わりに立ち会うことになった人々の姿を圧倒的な映像美とともに荘厳な筆致で描き出す。主演は、本作の演技でみごとカンヌ国際映画祭主演女優賞に輝いた「スパイダーマン」「マリー・アントワネット」のキルステン・ダンスト。共演にシャルロット・ゲンズブールアレキサンダー・スカルスガルドキーファー・サザーランド
新婦のジャスティンは新郎のマイケルとともに、結婚パーティが行われる姉夫婦の邸宅へと向かっていた。しかし細い道でリムジンが立ち往生、2人は予定時刻を大幅に遅れて到着することに。それは姉のクレアとその夫ジョンが準備してくれた盛大なパーティだったが、情緒不安定なジャスティンはわがままな振る舞いで周囲を困惑させてしまう。それから7週間後、惑星メランコリアはいよいよ地球へと迫り、クレアは不安と恐怖で落ち着きをなくしていく。そんな中、すっかり憔悴していたジャスティンも、すでに月よりも大きくなったメランコリアの姿を初めて目の当たりにするのだが…。<allcinema>

2011年
原題:MELANCHOLIA
上映時間 135分
製作国 デンマークスウェーデン/フランス/ドイツ
世界が終わる。
その衝撃の瞬間をあなたは目撃する――。
監督:ラース・フォン・トリアー
製作:ミタ・ルイーズ・フォルデイガー ルイーズ・ヴェス
製作総指揮:ペーター・オールベック・イェンセン ペーター・ガルデ
脚本:ラース・フォン・トリアー
撮影:マヌエル・アルベルト・クラロ
プロダクションデザイン:イェテ・レーマン
衣装デザイン:マノン・ラスムッセン
編集:モリー・マリーヌ・ステンスゴード
出演:キルステン・ダンスト  ジャスティ
シャルロット・ゲンズブール  クレア
アレキサンダー・スカルスガルド  マイケル
ブラディ・コーベット  ティム
キャメロン・スパー  レオ
シャーロット・ランプリング   ギャビー
   イェスパー・クリステンセン   リトル・ファーザー
ジョン・ハート   デクスター
ステラン・スカルスガルド  ジャック
ウド・キア  ウェディング・プランナー
キーファー・サザーランド  ジョン

いや~~~!
これは何とも不思議な映画でした~!

プロローグは静止画。
最初は何が起こっているのか分からず、作品が始まっているのかも分からず…(^^ゞ

そして第1部。ジャスティ
主人公のジャスティンの結婚披露宴のシーンなんだけど、
ジャスティンのテンションがどんどん下がっていき、
不機嫌というか、憂鬱そうというか…。
とにかく、とても花嫁とは思えない異常な行動と、うつろな表情になっていきます。

2時間遅れて会場に到着することからあり得ないし、披露宴の最中に他の男とセックスするし…。
嫌な花嫁を見せられていて、
それが何を意味しているのか全然わからないんだけど、目が離せないんです。

結局披露宴の終焉が二人の終焉にもなってしまう、
そんな感じで、とにかく違和感に溢れててます。

第2部クレア。
クレアはジャスティンの姉で、街を離れて裕福な夫と息子と暮らしている。
そこに、ジャスティンが現れるんだけど、
披露宴と結婚生活をダメにしたのは、結局ジャスティンの鬱が原因なの?
と思わせるほどのやつれ様。

そんなとき、地球に惑星・メランコリアが接近。

第2部はストーリーが見えました。
そのメランコリアのせいで人々がメランコリックになっていく。というもの。

地球が滅びることへの不安を隠せないクレア。
息子の将来が不憫なんですよね。
母親としてはあたり前の感情です。
そのせいで精神が不安定で、ときにヒステリックになったり…。

そんな中でジャスティンは静かにその時を待っている。
この二人の対比は見事です。

今までにない役柄でしょうか。
あっけにとられてしまうシーンの連続だったけど、
そんな難しい役どころをするりと演じていた感じでした。


ぶつからないと思っていたメランコリアがぶつかりそう、ということが分かった時、
クレアはもがきます。どうにもならないことでも何とかしようと。
悪あがきです。
でもそれが普通の人かもしれない。

そんなクレアと息子を救ったのは、ジャスティンでした。
ぶつかることを受け止めていたジャスティンのとった行動は、とても優しかった。

ラストの映像も、奇麗というと語弊があるかもしれないけど、
本当に美しかったんですよ。
わけがわからないと思いつつ、最後まで観てよかったと思える映像でした。

それでも、お勧めしたい作品でも、もう一度観たい作品でもないかも…(^^ゞ