小川の辺
藤沢周平の同名短編を、「山桜」に続いての顔合わせとなる東山紀之主演、篠原哲雄監督で映画化。藩命を受け、妹の夫である親友を斬らねばならなくなった下級武士の過酷な運命を静謐に描く。共演は「バベル」の菊地凛子と勝地涼、片岡愛之助。
ある日、直心流の遣い手である海坂藩の下級武士・戊井朔之助に、藩政を批判して脱藩した佐久間森衛を討つよう藩命が下る。しかし、佐久間は妹・田鶴の夫。しかも、佐久間の批判は民を思えばこその正論だった。そして、揺れる朔之助にとって何よりも気がかりなことは、気の強い田鶴が、必ずや手向かってくるに違いないこと。場合によっては妹も斬らねばならないと覚悟する朔之助。彼は、そんな田鶴を秘かに想い続けていた奉公人の新蔵を伴い、佐久間討伐へと旅立つのだが…。<allcinema>2011年上映時間 104分愛する人を 斬ることなど、出来るのか。
ヒガシくんは本当にいい男になりましたね~。
こんなに時代劇が似合う俳優さんになるとは…(^^)
こんなに時代劇が似合う俳優さんになるとは…(^^)
山桜はもう一つツボにはまらなかったんですが、こちらは良かったです。
妹の夫を、藩命で討たねばならなくなった朔之助の心中が、
無駄な台詞を省いて、表情や風景で感じさせる演出で、
より浮き出ていたように感じました。
無駄な台詞を省いて、表情や風景で感じさせる演出で、
より浮き出ていたように感じました。
幼いころから朔之助、田鶴兄妹と遊んできた新蔵は、
ずっと田鶴を慕っていた。というのがよく伝わり、
その田鶴が、夫を討てばその仇打ちに、兄に向って斬りつけてくるだろうと想像して、
ずっと田鶴を慕っていた。というのがよく伝わり、
その田鶴が、夫を討てばその仇打ちに、兄に向って斬りつけてくるだろうと想像して、
何とかそれを避けようと立ち回るんです。
いじらしいというか…。
その想いが報われるラストは、なんと清々しいことか。
いじらしいというか…。
その想いが報われるラストは、なんと清々しいことか。
藩命で命を落とした田鶴の夫、佐久間には申し訳ないけど、
結局初恋物語だったのね、と思わずにはいられませんでした。
結局初恋物語だったのね、と思わずにはいられませんでした。
男二人はもちろんのこと、
カツラも似合ってない気が…(^^ゞ
何より、時代劇の雰囲気に溶け込んでないんですよね~。
何より、時代劇の雰囲気に溶け込んでないんですよね~。
兄に劣らぬ剣の腕前、という設定での立ち合いは頑張ってましたけどね~。
そういう方向で落ち着いた結末に、
男同士の骨太さを求めると、肩すかしをくらうかもしれません(^^)