華麗なるギャツビー (2012)

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 「ムーラン・ルージュ」のバズ・ラーマン監督が「ロミオ&ジュリエット」でタッグを組んだレオナルド・ディカプリオを再び主演に迎え、F・スコット・フィッツジェラルドによるアメリカ文学を代表する名作を、豪華絢爛な3D映像で映画化したエンタテインメント大作。好景気に沸く狂騒の1920年代を舞台に、アメリカン・ドリームを体現するひとりの男が、ある目的のために全てを捧げる華麗にして空虚な人生の顛末を、ミステリアスかつゴージャスに描き出す。共演は「スパイダーマン」シリーズのトビー・マグワイア、「17歳の肖像」のキャリー・マリガン
証券会社に就職し、ニューヨーク郊外に移り住んだ青年ニック・キャラウェイ。隣は宮殿のような豪邸で、夜な夜な豪華なパーティが開かれていた。しかし、そんな騒乱の屋敷に住んでいるのはジェイ・ギャツビーという謎めいた男ひとりだけ。ある日、ニックのもとにもパーティの招待状が届く。招待客はギャツビーについて様々な噂をたてるが、誰も彼の素性はおろか、パーティを開く理由さえ知らなかった。そんな中、ついにギャツビー本人と対面したニック。やがて、ギャツビー自らが語る本当の生い立ちを聞かされるのだったが…。<allcinema>
2012年 原題:THE GREAT GATSBY  上映時間 142分  製作国 アメリ
その名はギャツビー
男の憧れ、女の理想
その人生は――【嘘(ミステリー)】


監督:バズ・ラーマン
製作:バズ・ラーマン キャサリン・マーティン ダグラス・ウィック ルーシー・フィッシャー キャサリン・ナップマン
製作総指揮:バリー・M・オズボーン ブルース・バーマン
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
脚本:バズ・ラーマン クレイグ・ピアース
撮影:サイモン・ダガン
プロダクションデザイン:キャサリン・マーティン
衣装デザイン:キャサリン・マーティン
編集:マット・ヴィラ ジェイソン・バランタイン ジョナサン・レドモンド
音楽:クレイグ・アームストロング
出演:レオナルド・ディカプリオ ジェイ・ギャツビー
トビー・マグワイア ニック・キャラウェイ
キャリー・マリガン デイジー・ブキャナン
ジョエル・エドガートン トム・ブキャナン
アイラ・フィッシャー マートル・ウィルソン
ジェイソン・クラーク ジョージ・ウィルソン
アミターブ・バッチャン マイヤー・ウォルシャイム
エリザベス・デビッキ ジョーダン・ベイカ

原作はもちろん、ロバート・レッドフォード版も未見で、というニュートラルな状態で観たんですが…。
確かに、レオ君ファンではあるけど、
実は【ムーラン・ルージュ】の印象がイマイチで、
その監督さんということで、かなり身構えて観に行ったんですが…。

前半のギャツビー邸で繰り広げられるパーティのド派手なこと!
ちょっとやり過ぎじゃない?と思ってしまうくらいの大量の音楽と照明。
ギャツビーがどれだけの大富豪であるかを証明するシーンです。

その謎の大富豪の登場シーンは、苦笑してしまうほど、
絵に描いたような満面の笑みを浮かべて、アップになるレオ君。

悪役も良かったけど、やっぱり二枚目役はいいですね~。
それに巧い。
謎の大富豪の顔と、愛する女性との再会を前にうろたえる表情と、その女性に翻弄されていく姿と、
ギャツビーのいろんな面を見せてくれました。

ギャツビーの愛する女性デイジーを演じたキャリー・マリガン
今回は色っぽい人妻という役でしたが、この人も巧い。
衣装も可愛かったな~。

そして、この不思議な物語の語り手を演じたトビー・マグワイア
きっとこの人で正解だったんだと思わせるほどに、
しっかりと引っ張っていくし、良いポジションでした。

この作品のポイントは、デイジーを受け入れられるか、共感できるかというところなんでしょうが、
多少浮気者ではあるけど、それ以外に特に気に障るところがない夫との生活を
捨てるほどではなかった、ということことなんですよね。
決して計算高い女性なわけではなくて、
深く考えずに、その場の流れで選択してる感じ、だと思えましたが、いかがでしょう。

もしかしたら、数年後、また夫が浮気したり、甘い言葉をささやく男性がでてきたら、
また同じように横道に逸れるかもしれませんね。
でも、きっと風になびく柳のように、左右前後に揺れつつも、元の位置に戻る…。
そんなしたたか?しなやか?な女性なんだと思います。
良いとか悪いとかじゃなくて、それが彼女の性格、生き方なんですよね~。
なんて思っちゃいました。

そんなデイジーに振り回されたギャツビーを、
馬鹿な男とみるか、呆れるほどに単純なストーカー男と見るか、意見は分かれるところでしょうが、
必死に生きたんだよね。
極貧生活から逃れるため、愛する女性を手に入れるため…。
やり方としてはまずかったかもしれないけど、生き切った。そんな一生懸命な男だったんです。

今でも読み継がれている名作なわけで、やっぱり読まなくちゃいけませんかね~。
ストーリーは、多分いつの時代にも分かりやすいんじゃないでしょうか。
楽しめました。

それにしても、3Dってどうなんでしょうね?^^;