キャプテンハーロック Anime (2013)

イメージ 1
 松本零士が生み出した伝説的キャラクター“宇宙海賊キャプテンハーロック”を、脚本に福井晴敏を迎え、「アップルシード」「スターシップ・トゥルーパーズ インベイジョン」の荒牧伸志監督がフルCGアニメで映画化したSFアドベンチャー小栗旬が主人公キャプテンハーロックの声を務めるほか、三浦春馬蒼井優古田新太の豪華俳優陣が声優として参加。
宇宙全体へと拡大を続けた人類はやがて地球への帰還を願うようになり、限られた居住権を巡って“カムホーム戦争”が勃発、泥沼の戦乱が続く。そんな中、“ガイア・サンクション”という統治機構が誕生し、地球を聖地と定めて立ち入りを禁止する。それから100年、ガイア・サンクションに反旗を翻し、全宇宙に広域指名手配されるならず者がいた。その男こそ、不滅の肉体を持ち、自ら宇宙海賊を名乗るアルカディア号の艦長、キャプテンハーロックだった。ついにガイア・サンクションはハーロックの暗殺に動き、その命を受けた工作員マヤがアルカディア号に潜入、ハーロックへと近づいていくのだったが…。<allcinema>
2013年 上映時間:115分

世界を変えたければ、この艦に乗れ

監督:荒牧伸志
プロデューサー:池澤良幸
原作総設定:松本零士
脚本:福井晴敏 竹内清人 脚色:福井晴敏
キャラクターデザイン:箕輪豊 (コンセプト・キャラクター・デザイン)
CGスーパーバイザー:竹内謙吾
主題歌:ONE OK ROCK 「Be the light」
声の出演:小栗旬 キャプテンハーロック      三浦春馬 ヤマ       蒼井優 ミーメ
古田新太 ヤッタラン   福田彩乃 トリさん   森川智之 イソラ    坂本真綾 ナミ
沢城みゆき ケイ    小林清志 老人    大塚周夫 総官

TVアニメのキャプテン・ハーロックを、リアルタイムで観ていた世代なので、
今回のフルCGアニメでの作品がどうなっているのか、興味津々で観賞。
この手の作品にリメイクが多いのは、子供の頃を懐かしむ人が多いということなのかな。

観客層は、年齢の高い男性も多かったし、家族連れも。
それぞれの客層に、どんな感想を持ったのかも興味ありますね~。

元来ミーハーな人間なので、
ヒーローはヒーローとしてかっこよくあってほしい、という持論がありまして…。
ぶっちゃけ、そこが残念だったわけです。

ハーロックに“かっこいい~!”とほれ込むようなシーンが少ない!
最後にチラッとあるくらいなんですよね~。
確かに寡黙なヒーローです。
多くは語らず、カリスマとして存在するのがハーロックじゃなかったっけ?
失望感に苛まれてるヒーローってどうよって感じなんです。

今回登場するハーロックは、過去の過ちに苦しみながら100年生き続けている。
そこに物語の核があるわけだけど、
ハーロックというより、
この作品のための新しいキャラクターの、ヤマ、イソラ、兄弟の確執だとか、
どこかの国を連想させるような統治機構のお偉方の存在だとか、
地球の存亡だとか、
違うところにテーマが置かれていたように感じました。

勧善懲悪の分かりやすい物語だと良かったのに…。
というのが素直な感想です。

モーションキャプチャーのCGは、凄みがありました。
アニメといっても、セルのアニメーションとは全然違って妙に艶めかしい…。というのかな。
でも、戦闘シーンや宇宙空間は綺麗だと感じました。
ちょいネタばれですけど、グロテスクな地球の姿も迫力あります。

観るべきところがないわけじゃないけど、
ストーリーも掴みにくいし、
悩めるハーロックにあまり魅力を感じないし、
観始めてしばらく集中しなかったのが、すべてを語っているようです。

キャストにも賛否あるようですし、基本的には声優さんに演じてほしいと思っていますが、
小栗旬くんに違和感はありませんでした。
三浦春馬くんは、“ヤマ”と彼がダブっても違和感がなかったです。
きっと実写でも、彼が演じてもOKだったんじゃないかと^^;

大好きだったアニメが現代に甦るのは、中々難しいですね…。