エリジウム (2013)

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 「第9地区」のニール・ブロンカンプ監督が「ボーン・アルティメイタム」のマット・デイモンを主演に迎えて放つSFサスペンス・アクション大作。人類がスペース・コロニーに築かれた美しき理想郷“エリジウム”に暮らす少数の富裕層と、荒廃した地上で虐げられる大多数の貧困層に分断された近未来の地球を舞台に、ある目的のためにレジスタンス軍に参加し、強大なエリジウム政府に立ち向かう一人の男の運命を壮大なスケールで描き出す。共演はジョディ・フォスターシャールト・コプリー
2154年。人口増加と環境破壊で荒廃が進む地球。その一方、一握りの富裕層だけは、400キロ上空に浮かぶスペース・コロニー“エリジウム”で何不自由ない暮らしを送っていた。そこには、どんな病気も一瞬で完治する特殊な医療ポッドがあり、美しく健康な人生を謳歌することが出来た。そんなエリジウムを頭上に臨みながら地上で暮らす男マックスは、ロボットの組み立て工場で過酷な労働に従事していた。ある時彼は、工場で事故に遭い、余命5日と宣告されてしまう。生き延びるためにはエリジウムで治療する以外に道はない。そこでマックスはレジスタンス組織と接触し、決死の覚悟でエリジウムへの潜入を図る。ところが、そんな彼の前に、一切の密入国を冷酷非情に取り締まる女防衛長官デラコートが立ちはだかる。<allcinema>
原題:ELYSIUM 上映時間:109分 製作国:アメリ
彼の余命は、あと5日――。
監督:ニール・ブロムカンプ
製作:ビル・ブロック ニール・ブロムカンプ サイモン・キンバーグ
製作総指揮:スー・ベイドン=パウエル
脚本:ニール・ブロムカンプ    撮影:トレント・オパロック
プロダクションデザイン:フィリップ・アイヴィ
衣装デザイン:エイプリル・フェリー
編集:ジュリアン・クラーク リー・スミス    音楽:ライアン・エイモン
出演:マット・デイモン マックス・ダ・コスタ                      
  ジョディ・フォスター デラコート高官                       シャールト・コプリー クルーガー                          アリシー・ブラガ フレイ                              ディエゴ・ルナ フリオ                               ワグネル・モウラ スパイダー                            ウィリアム・フィクトナー   ジョン・カーライル                  アラン・タヒール パテル大臣 

幸せへのキセキ】で良きパパを演じたマット・デイモンが、
ハードなアクション作品にカムバックということで、楽しみに観賞してきました。

貧しい人間は地球で暮らし、豊かな人間はスペースコロニー
エリジウム」で平穏に暮らす未来。
未来はそんなに過酷なんでしょうかね~。
これってよくある設定で、
多くの人がそんな風に未来を想像しているのかなと思うと、ちょっと辛い…^^;

汚染された地球は埃っぽくて汚くて、貧しいから教育もちゃんと受けられない。
だから貧しさから逃れられなくて、病気の治療も受けられない。
市民として認められない。
そんな地球とは対照的に、宇宙空間に浮かぶエリジウムは美しい。
病気が治せる“医療ポット”があって、明るい未来が待っている。
もちろん、“医療ポット”だけではなくて、
もっといろんな便利なものがあるんだろうけど、そこは描かれていなくて、
“医療ポット”が今回のメイン。

前科者だけど、今はまじめに働くマックスは、
工場で致死量の照射線を浴び、余命5日の宣告を受ける。
そこで、エリジウムに行ってその“医療ポット”で治そうと思うわけです。

マックスは、不治の病の娘を抱えた幼馴染フレイとの再会。
子どもの頃の約束が、ふたりの絆になっていて、
死にたくない一心でエリジウムに向かったマックスが、
最期に選んだのは、子どもに託す未来だったわけです。
その決断は切なかったけど、
多分そうなるんだろうなと想像できる展開ではありました。

マックスが育った孤児院でのフレアとの回想シーン。
この子役ふたりも可愛かった(^^)
そしてシスターが、
見上げるエリジウムは美しいけど、
あなたが生まれた地球も美しいんだよ、と地球の写真の入ったロケットを渡すシーン。
未来を描いた作品なのに、どこかしら現代のぬくもりを感じたりしました。

マット・デイモンは育ちの良さが出ちゃうせいか、
汚れ役をやってもはまらないことはあるけど、
今回はその人の良さみたいなものが、よかったんじゃないかと思います(^^)

そして悪役のジョディ・フォスター
貫禄ありますね~。
考えてることはあくどかったけど、意外に尻切れトンボで残念でした。

そっか、【第9地区】の監督さんなんだ、
というようなハードなシーンもあるので、ご用心を。