パッション (2012)

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リュディヴィーヌ・サニエクリスティン・スコット・トーマスが共演し、監督を務めたアラン・コルノーの遺作ともなった2010年のフレンチ・スリラー「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」を、「ブラック・ダリア」「リダクテッド 真実の価値」のブライアン・デ・パルマ監督がリメイクした官能クライム・サスペンス。主演は「きみに読む物語」のレイチェル・マクアダムスと「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のノオミ・ラパス。大手広告会社で働く女性社員が、自分を陥れた悪辣な女性上司に対して仕掛ける壮絶な復讐劇を描く。
狡猾で野心にあふれたクリスティーンは、ニューヨークに本社を持つ世界的広告会社のベルリン支社で働く女性エグゼクティヴ。その優秀な部下イザベルは、新規の案件で斬新なアイデアをひねり出し、クリスティーンから任されたロンドンでのプレゼンを成功に導く。ところがクリスティーンはその手柄を横取りし、ニューヨーク本社への復帰を勝ち取ってしまう。その後もクリスティーンの心ない仕打ちに苦しめられ続けるイザベルだったが…。<allcinema>
2012年 原題:PASSION 上映時間:101分 製作国:フランス/ドイツ
女の敵は、女。
監督:ブライアン・デ・パルマ  製作:サイド・ベン・サイド  
脚本:ブライアン・デ・パルマ  オリジナル脚本:アラン・コルノー ナタリー・カルテール
撮影:ホセ・ルイス・アルカイネ
プロダクションデザイン:コーネリア・オット
衣装デザイン:カラン・ミューレル=セロー
編集:フランソワ・ジェディジエ 音楽:ピノ・ドナッジオ
追加脚本:ナタリー・カルテール
出演:                                         レイチェル・マクアダムス クリスティーン                        ノオミ・ラパス イザベル                                カロリーネ・ヘルフルト ダニ                              ポール・アンダーソン ダーク 

いつものように予備知識なく観始めたので、
なんでドイツ語?とか、なんでドイツ人?と??は多かったんですが…。

いや~~。面白かったです。
薬物が絡んでくるあたり、先日観た【サイド・エフェクト】と
被るところもあるんですが、
それぞれに面白さが違ってます。

前半は、何かが動きだす前の静けさ。

レイチェル・マクアダムスは広告会社の重役という役どころ。
実力はあるけどなんだか胡散臭い。
社員に対しては高圧的だし、プライベートでも男性関係は華やか。
部下の作ったプレゼンを、自分のものとして横取りしたりと、
かなりの傲慢さを感じさせました。
その傲慢さが、以後の事件を招いたと言っても過言ではないかも。
レイチェル・マクアダムスは美しき悪女がお似合いでした。

それに対して、クリスティーンにいたぶられるイザベルを演じたノオミ・ラパス
決して美人ではないんですよね~。
でも忘れられない独特のルックスをお持ちの女優さん。
今回は、クリスティーンのやられっぱなしで、かなり痛い役どころ。
観ていて苦しくなるくらい…。

完全に被害者だ、と思っていたんですが…。

たたみかけるような後半。

もう一人、イザベルの部下の女性がいて、女性3人が中心の物語。
あっちが被害者でこっちが加害者で…。
と単純に進まないところが面白い。

途中で気になったサントラ。
どこかしら、古い映画を観ているような感覚に陥ってしまいました。
古典的なサスペンスを観ているような錯覚を覚えた音楽は、
効果的だったと思います。

とにかく、女は恐ろしい。
という他、ネタばれできないので、そんな感想です。