47RONIN (2013)

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 ハリウッドが日本の古典復讐譚“忠臣蔵”をモチーフに、日米の豪華キャストの共演で描く異色の3Dアクション・ファンタジー・エンタテインメント大作。主演に「マトリックス」シリーズのキアヌ・リーヴス、共演に真田広之浅野忠信柴咲コウ菊池凛子赤西仁。監督はCM業界で活躍し、本作が記念すべき長編デビューとなる新鋭カール・リンシュ。
将軍・徳川綱吉が治める鎖国時代の日本。かつて赤穂藩藩主・浅野内匠頭に命を救われた混血の異人カイ。浅野の娘ミカと心を通わつつも、浅野への忠義を誓い、領地の片隅で一人静かに暮らしていた。そんな中、赤穂藩の追い落としを目論む隣国の藩主・吉良上野介は、謎の妖術使いミヅキと共に奸計を巡らせ、浅野に刃傷沙汰を起こさせてまんまとお家取り潰しに追い込むことに成功。さらに浅野の忠臣・大石内蔵助はじめ家臣たちは浪人となり、四散してしまう。一年後、大石は出島でオランダ人の奴隷となっていたカイを助け出すと、復讐への助太刀を要請する。こうして大石率いるわずか47人の赤穂浪士は、ついに吉良への仇討ちへと立ち上がるのだったが…。<allcinema>

2013年 原題:47 RONIN 上映時間:121分 製作国:アメリ
参戦せよ。
監督:カール・リンシュ
製作:パメラ・アブディ エリック・マクレオ
製作総指揮:スコット・ステューバー  クリス・フェントン ウォルター・ハマダ
原案:クリス・モーガン ウォルター・ハマダ
脚本:クリス・モーガン ホセイン・アミニ
撮影:ジョン・マシソン
プロダクションデザイン:ヤン・ロールフス
衣装デザイン:ペニー・ローズ
編集:スチュアート・ベアード
音楽:イラン・エシュケリ
出演:
キアヌ・リーヴス カイ   真田広之 大石内蔵助   浅野忠信 吉良上野介
菊地凛子 ミヅキ  柴咲コウ ミカ  赤西仁 大石主税
田中泯 浅野内匠頭  ケイリー=ヒロユキ・タガワ 徳川綱吉
真田さんの作品なので、ずっと楽しみにしていました。
ウルヴァリン】同様、真田さんがどんな活躍してくれるのか、
わくわくドキドキ(*^_^*)

小難しいこと言ったり、あり得ないと嘆いたりしなければ、
ファンタジー作品としてそれなりに楽しめると思います。

外国作品で描かれる日本は、
“とんでも日本”として繰り返しあったことで、
それをとやかく言っても仕方ない、と思えるようになってきました。
正しい日本を描けるのは日本人だけで、
外国で作られる以上、正しい日本を期待しても仕方ない…と。

日本で語り継がれている“忠臣蔵”を、外国人がどう捉えるか楽しみ~、
くらいの軽い気持ちで観賞する方が楽です。

121分という時間の割に、なんとなくだらだら過ぎて
盛り上がりに欠けたというか、どこに山を持って行きたかったのか、
焦点が絞れなかったのは残念です。

忠臣蔵”の物語をメインに据えるなら、
大石内蔵助と家臣との話をもっと深く掘り下げるべきだろうし、
内蔵助が、鬼子と言われる混血の異人・カイを必要とした経緯も弱いし、
カイと、藩主の娘との恋愛ものがメインなら、もっとふたりを描いてほしかったし、
いやいや、やっぱり仇討のシーンがメインでしょ、と思って待っていたけど、
謎の鎧の武将はあっけなくやられちゃうし…。

なんて、残念感は漂ってましたけど、お目当ての真田さんはかっこいい。
カイより内蔵助中心で回ってるのは、やっぱり忠臣蔵でした。

余談ですが、
ラスト・サムライ】では、真田さんがかっこよすぎて
嫉妬?したトム・クルーズ
真田さんの出番を削った、なんて話を耳にしましたが、
今回、キアヌはそんなことは思わなかったんだな~って思うくらい、
渋い真田=内蔵助が光っていました。

吉良を演じた浅野忠信はもちろんのこと、
菊地凛子の悪女は似合ってました。
本人も楽しんでたんじゃないのかな、と思う弾けっぷり。
柴咲コウは目力のある女優さんだけど、やっぱりお姫様はお飾りの存在ですかね。
涙なしには観られないような恋物語を期待したけど、残念でした。

キアヌは特筆するようなことはなく…。
ただ、身体もしっかり絞って立回りも見事でした。
その辺りは、さすがハリウッドスター。

そうそう、浅野内匠頭を演じた田中泯さんは悪役顔なのに~
と、苦笑いしたけどさすがは実力者。
若いものにはない圧巻の演技でした。

日本人がこれだけ出ていて、英語の台詞というのも変な感じ~。
父上!って字幕なのにfather!と言われても、重みが…^^;
やっぱり吹替えも観に行かなくちゃかな~。