ムーンライズ・キングダム

 「ライフ・アクアティック」「ファンタスティック Mr.FOX」のウェス・アンダーソン監督が、駆け落ちした少年少女のひと夏の冒険をメルヘンチックに描いたコメディ・ドラマ。架空ののどかな島を舞台に、12歳の少年少女が繰り広げるピュアな愛の逃避行と、彼らの突然の反乱に右往左往する島の大人たちの姿を、ブルース・ウィリスエドワード・ノートンビル・マーレイら脇を固める実力派キャスト陣の豪華共演とレトロでキッチュな遊び心あふれるこだわりのヴィジュアルで描き出していく。
1965年、アメリカ・ニューイングランド沖に浮かぶ小さな島。家庭に恵まれず世界に自分の居場所がないと感じている12歳の少年サム。所属するボーイスカウトのサマー・キャンプ中に置き手紙を残し、姿を消してしまう。一方、厳格な父と口うるさい母に辟易していた同い年の少女スージーも両親の目をかいくぐり、家を飛び出す。1年前に出会い、瞬く間に恋に落ちたサムとスージー。2人は1年にわたって文通を続け、入念な駆け落ちの計画を練り上げていたのだ。草原で落ち合った2人は、手に手をとって秘密の場所“ムーンライズ・キングダム”を目指す。一方、シャープ警部やボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら島の大人たちは2人の失踪に気づき大あわて。折しも島には大きなハリケーンが接近していたのだが…。<allcinema>

2012年 原題:MOONRISE KINGDOM 上映時間:94分 製作国:アメリ
恋をしに出かけよう! ふたりだけの秘密の場所へ――。
イメージ 1監督:ウェス・アンダーソン
製作:ウェス・アンダーソン スコット・ルーディン スティーヴン・レイルズ ジェレミー・ドーソン
製作総指揮:サム・ホフマン マーク・ロイバル
脚本:ウェス・アンダーソン ロマン・コッポラ
撮影:ロバート・イェーマン
プロダクションデザイン:アダム・ストックハウゼン
衣装デザイン:カシア・ワリッカ・メイモン
編集:アンドリュー・ワイスブラム
音楽:アレクサンドル・デスプラ
音楽監修:ランドール・ポスター
出演:
ブルース・ウィリス シャープ警部
エドワード・ノートン ウォード隊長
ビル・マーレイ スージーの父ウォルト
フランシス・マクドーマンド スージーの母ローラ
ティルダ・スウィントン 福祉局員
ジェイソン・シュワルツマン いとこのベン
ボブ・バラバン ナレーター
●ジャレッド・ギルマン サム・シャカスキー
●カーラ・ヘイワード スージー・ビショップ
里親の元を転々とするサムが、家族に不満を持つスージーが出会い駆け落ちをする。
それだけの話かと思いきや、まず、このふたりの設定が面白い。

里親制度というのは、アメリカの映画ではよく見かけるけど、
心に傷を負っているのは当然だと思います。
うまく行かなくても仕方ない。
でも、それを受け入れなければ施設に行くしかない。
サムの自分の居場所探し、必要としてくれる人探しみたいな感じと言えばいいのかな。

スージーとの出会いは、共鳴し合った、直感で馬が合うと思ったのかな。
いわゆる一目ぼれ。

おとぎ話なんです。
独特な世界観があって、その世界に入り込めば楽しめる作品です。

ただし、大人の世界の話は下世話ですけどね(^^ゞ

ブルース・ウィリス演じる保安官がすごく良くて、最後までサムの見方なんです。
嬉しくなっちゃうラストでした。

それ以外にもボーイスカウトの隊長、エドワード・ノートン
福祉局のティルダ・スイントンなど、豪華なキャストも目を引きます。

脚本は好き嫌いが分かれそうですけど、美術は素晴らしいと思いました。