ラッシュ/プライドと友情 (2013)

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 「ビューティフル・マインド」「ダ・ヴィンチ・コード」の名匠ロン・ハワード監督が、F1の世界で宿命のライバルとして激しく競い合った対照的な2人の伝説的レーサー、ジェームズ・ハントニキ・ラウダのドラマティックにして感動的な死闘の軌跡を映画化した伝記ドラマ。主演は「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースと「グッバイ、レーニン!」のダニエル・ブリュール、共演にオリヴィア・ワイルドアレクサンドラ・マリア・ララ
ジェームズ・ハントニキ・ラウダは、F3時代からの宿命のライバルながら、その性格とレーススタイルはまるで対照的。ワイルドで天才肌のハントは、プライベートでも酒と女を愛する享楽主義のプレイボーイ。対するラウダはマシンの設定からレース運びまで全てを緻密に計算して走る頭脳派で、闘志を内に秘めてストイックに生きる優等生レーサー。1976年、そんな2人はF1の年間チャンピオンを巡って熾烈なデッドヒートを繰り広げる。2連覇を目指すラウダはシーズン序盤から着実に勝利を重ね、ライバルのハントを大きく引き離し、チャンピオン争いを優位に進めていた。そんな中、2人の運命を大きく変える第10戦ドイツGPが幕を開けようとしていた…。<allcinema>

2013年 原題:RUSH 上映時間:124分 製作国:アメリ
お前がいたから、強くなれた。
監督:ロン・ハワード
製作:アンドリュー・イートン エリック・フェルナー ブライアン・オリヴァーピーター・モーガン ブライアン・グレイザー ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
プロダクションデザイン:マーク・ディグビー
衣装デザイン:ジュリアン・デイ
編集:ダン・ハンリー マイク・ヒル
音楽:ハンス・ジマー
出演:
クリス・ヘムズワース ジェームズ・ハント
ダニエル・ブリュール ニキ・ラウダ
オリヴィア・ワイルド スージー・ミラー
アレクサンドラ・マリア・ララ マルレーヌ
●ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ クレイ・レガッツォーニ
●クリスチャン・マッケイ ヘスケス卿

FIにはそれほどの思い入れはなく、ただの興味本位での観賞。

それでも満足できる作品でした。
キャストがね~。
それだけ観たくなるけど、
後で写真をみると、ふたりともご本人に似てます。

古いフィルムを観ているような、というのでしょうか。
ファッションやヘアスタイルなど、70年代という時代に戻ったような感覚になる映像。

マシンの映像は迫力があります。
こういう部分はやっぱり劇場観賞の醍醐味ですよね。
ドライバーの目線でのカメラワークに、スピード感を体感できるようでした。
未知の世界ですからね~。

そして物語の中心人物、
同じF1ドライバーなのに、性格は正反対というふたり。
太く短く、短気で本能のままに生きるジェームス。
細く長く、常に冷静で感情をコントロールできるニキ。
ふたりの対比が上手く描けています。

ただ、事実に基づく話、というのは、どこか盛り上がりに欠けるのは否めません。

一番の盛り上がりは、ニキの事故でしょうか。
驚異の回復力をみせたニキの精神力には頭が下がります。
ジェームスというライバルがいたから。
世界チャンピオンになるという夢があったから。
ライバルの存在がより高みへと導く、というのがよく分かります。

確かに一般人とは違うドラマチックな人生かもしれないけど、
ふたりの生き方に、何かしら哲学を見出すことはできないかな。
いつもなら女性側に感情移入するんですけど、今回はそれも薄く…。
どちらのパートナーも、それなりに大変だろうなとは思うけど、
それ以上の気持ちにはなれませんでした。

印象に残る作品かどうかは疑問ですけど、観ている間は充分に楽しめます。