チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像 (2014)

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 海堂尊のベストセラー・シリーズを伊藤淳史仲村トオルの主演でTVドラマ化し好評を博した医療ミステリー「チーム・バチスタ」シリーズの最終章となる劇場版。日本初となる画期的なAiセンターの発足準備に追われる東城医大を舞台に、同センターを狙う脅迫事件と、産学官の医療関係者の集団不審死事件という2つの難事件に挑む田口&白鳥コンビの活躍を描く。共演は松坂桃李西島秀俊栗山千明ら歴代キャストに加え、シリーズ初参加の桐谷美玲生瀬勝久。監督はドラマ版の演出を手がけ、本作が映画デビューとなる星野和成。
 東城医大の特別愁訴外来担当医・田口公平は、厚生労働省の変わり者・白鳥圭輔とともに、死因究明システムの改革の柱となる国際Ai(死亡時画像診断)センター発足に向け奔走していた。そして、その目玉として導入されるのが巨大なMRIリヴァイアサン”だった。この巨大医療機器に世間の注目が集まる中、東城医大にAiセンターを標的にした犯行予告が届き騒然となる。時を同じくして、医療関係者9人が密室で変死体となって発見される。それは司法解剖でも死因が特定できない奇奇怪怪な集団不審死事件だった。そして被害者の中には、厚労省で白鳥の唯一の理解者だった上司も含まれていたのだが…。<allcinema>
2014年 上映時間:127分
真実を診ろ。
監督:星野和成
製作:宮前周司 石原隆 市川南
原作:海堂尊ケルベロスの肖像』(宝島社刊)
脚本:後藤法子
撮影:川越一成
編集:穗垣順之助
音楽:羽岡佳
美術デザイン:根本研二
VFXプロデューサー:奥田圭一
出演:
伊藤淳史 / 田口公平    仲村トオル / 白鳥圭輔    桐谷美玲 / 別宮葉子
松坂桃李 / 滝沢秀樹    西島秀俊 / 速水晃一     戸次重幸 / 長谷川崇
木下隆行 / 佐藤伸一    利重剛 / 三船大介      バカリズム / 渡辺金之助
加藤あい  / 和泉遥     名取裕子 / 藤原真琴     栗山千明 / 桜宮すみれ
生瀬勝久 / 東堂文昭
TVシリーズは好きで、その後に原作をぼちぼち読んでます。
映画は観てなくて、やっぱり伊藤淳史仲村トオルコンビが好きです。
いつもドラマを観てから原作を読むので、原作未読なんですが、
今までの作品もそうであったように、今回も原作とは違っているようですね。

今回は、【ジェネレルルージュの凱旋】の登場人物も姿を見せるし、
TVシリーズの【螺鈿迷宮】の繋がりもあるし、
一連の流れを知っている方が楽しめるでしょうね。

原作のいろんな内容を詰め込んだ脚本なんでしょうか。
焦点が絞れない展開や結末に、冷静になれば疑問符がついてしまいましたけど、
観てる最中はけっこう夢中になってました。

医療関係者9人が密室で変死体となって発見された冒頭は、
どんなミステリーが始まるのかとゾクゾクしたけど、
大風呂敷を広げた割に、収束がおぼつかない感じかな。

国際Ai(死亡時画像診断)センター発足やら、
螺鈿迷宮】で白鳥圭輔に失墜させられた思っている次女のすみれ先生の復讐やら、
エピソードは面白いんですよ。

薬害の問題も、何が正しいのかは難しいけど、
その渦中にあった別府葉子や滝沢先生の選択は、それぞれに意味があったと思います。
まあ、確かに別府葉子にあそこまでの力があったかどうかは疑問ですが…^^;

螺鈿迷宮】で白鳥圭輔に陥れられたと思っている次女のすみれ先生の復讐も、
そっち方向なんだ、と苦笑したけど、
それは今回大がかりで導入されたAiの活躍で解決するけど、
すみれ先生はどうなっちゃうんだろうと気になったし、

結末としてはこれで終わりなの?という何とも中途半端な満足感でしたね。


伊藤淳史仲村トオルのコンビは、安定したコンビネーションだったし、
ちょっと姿を見せた西島秀俊はやっぱりかっこよかった(^^)
松坂桃李は、あれ?このシリーズに出てたの?と思ったけど、
出てたんですね~。驚きました。
成長した研修医役でした。

これでシリーズは終わりみたいですけど、原作を読んでしまいたいと思っています。