セイフ ヘイヴン

 人気作家ニコラス・スパークスの同名小説を、「親愛なるきみへ」に続いて名匠ラッセ・ハルストレム監督で映画化したミステリー・ラブ・ロマンス。都会から田舎町に流れ着いた若い女性と地元のシングル・ファーザーの恋の行方を、ヒロインが抱える秘密を巡るサスペンスを織り交ぜた巧みな構成でミステリアスかつロマンティックに綴る。主演は「ロック・オブ・エイジズ」のジュリアン・ハフと「トランスフォーマー」シリーズのジョシュ・デュアメル。
 美しい自然に囲まれたノースカロライナ州の港町サウスポート。ボストン発の長距離バスに乗っていた若い女は、この町の風景に心惹かれ、バスを降りる。ケイティと名乗る彼女はやがてウェイトレスの仕事を得ると、森の中のキャビンを借りてひっそりと暮らし始める。最初は他人との接触を極力避けていたケイティ。だが、ひょんなことからシングル・ファーザーのアレックスと打ち解け、愛妻を亡くした悲しみから立ち直れずにいた彼の心を、ケイティとの時間が癒していくのだった。こうして少しずつ愛を育むアレックスとケイティ。ところがある日、ケイティの思いがけない過去がアレックスの知るところとなる。<allcinema>
2013年 原題:SAFE HAVEN 上映時間:116分 製作国:アメリ
きみの秘密を知ったとき、
イメージ 1二人の今日がはじまる…
監督:ラッセ・ハルストレム
原作:ニコラス・スパークス『セイフ ヘイヴン』(SBクリエイティブ刊)
脚本:ダナ・スティーヴンス ゲイジ・ランスキー
プロダクションデザイン:カーラ・リンドストロム
音楽:デボラ・ルーリー
出演:
ジョシュ・デュアメル/アレックス・ウィートリー
ジュリアン・ハフ/ケイティ・フェルドマン
コビー・スマルダーズ/ジョー
デヴィッド・ライオンズ/ケヴィン・ティアニー                                                               

ラッセ監督作品は相性が良いようで、好きな作品が多いのですけど、
これもお気に入りの1本になりました。

冒頭は“事件”のシーン。
慌てて飛び出す女性。
フードを深くかぶって長距離バスに乗り込む…。
そしてそれを追う刑事。
その“事件”が何かは、後から明かされてびっくりなんですが…。

ケイティと名乗るその女性は、港町で下車し暮らすことになります。

素性の知れないケイティと、港町で暮らすシングルファーザーアレックスとの恋模様。
このふたりが恋に落ちて、アレックスのふたりの子供が絡み、
ある程度想像できる展開ではありますけど、
いつもと違ったテイストは、冒頭の“事件”

ケイティを追う刑事の素性と、
そしてケイティの隣人という、これまた素性の分からない女性。

普通のラブストーリーではない、得体のしれない“影”がついて回り、
ふたりの恋物語にどっぷり浸ることができませんでした。
上手くいくんだよね~と思いながらも、
どこかに危険な雰囲気を漂わせ続けます。

アレックスのふたりの子供は、可愛いの一言。

前妻とは離婚ではなくて死別というのがネックになってます。
アレックスは、ケイティを愛することで前に進もうとするけど、
子どもは、特に母親の記憶がある長男は、
父親に恋人が出来ることを受け入れないわけじゃないけど、
でもママを忘れることはできない、
そんな気持ちの揺れも良く描かれています。

半分以上進んだところで、“事件”の詳細が語られ、
そしてそれで終わりではなくて、
この作品のオチは、最後の最後にやってきます。

それが分かった時、人を愛することってこういうことなんだなって感じました。
愛する人とずっと一緒にいられるのが一番の幸せ。
もしそれが敵わないなら、それを託す相手がいることが幸せ。
なんだと…。
妻として母親としての悲しさも感じられつつ…。
胸が詰まるシーンでした。

いろんなシーンでいろんな感情をくみ取ることができる、
素敵なラブストーリーです。

セルDVDにはもう一つのエンディングがあるんだ。
気になる~!