フィールド・オブ・ドリームス

 ある日「それを作れば彼が来る」という“声”を聞いた農夫が、とうもろこし畑を潰して野球場を造り始める。信念に従って行動する主人公と彼を暖かく見守る家族。信じる事の尊さ、愛する人を思う事の素晴らしさをファンタジーの姿を借りて語りかける感動作で、人を愛した事のある人全てのための映画と言える。役者たちは皆鮮烈にして忘れ難く、下手をするとオカルティックになりそうな話を淡々と、それでいて詩情豊かに描き上げた演出は驚異的ですらある。ジェームズ・ホーナーの音楽も良い。W・P・キンセラの『シューレス・ジョー』を原作とした、アメリカ映画80年代最後の傑作。<allcinema>
1989年 原題:FIELD OF DREAMS 上映時間:107分 製作国:アメリ
失ったものたちは帰ってくる--若き日の父に姿をかえて。
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
イメージ 1原作:W・P・キンセラ
脚本:フィル・アルデン・ロビンソン
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:
ケヴィン・コスナー/レイ・キンセラ
エイミー・マディガン/アニー・キンセラ
ギャビー・ホフマン・カリン・キンセラ
レイ・リオッタシューレスジョー・ジャクソン
ティモシー・バスフィールド/マーク
ジェームズ・アール・ジョーンズ/テレンス・マン
バート・ランカスター/アーチボルド・グレアム
フランク・ホエーリー/アーチー・グレアム
ドワイヤー・ブラウン/ジョン・キンセラ                                        

ケビン・コスナーは、一時期いろんな作品を観てるんですが、
何故だかこれは観ていませんでした。
なので初見です。

物語は道筋を間違うとオカルトになりそうな…?
でも、大人のファンタジーとして、いいな~って思いながら観てました。

結局は、ベースボールを通して親子の関係を修復する話なんですけどね。
とうもろこし畑で聞いた声。
もしかしたらそれは自分自身の声だったのかもしれませんね。
早くに母親を亡くし、父親の手で育てられたレイが、
仲たがいしたまま亡くなってしまった父親へ願望。
謝りたかった。
妻を、娘を会わせたかった。
そして何より、父親とキャッチボールしたかった。

最後まで観て、決してオカルト話じゃないんだよね、と苦笑い。

男と女で違うのかもしれないけど、物凄く感動する、ということはなくて、
レイの奥さんのパワフルさが気に入ったり、
子役はいつの時代も上手いわ~と思ったり、
アメリカ人は本当にベースボールが好きなんだなあって思ったり、
ほんわか優しい気持ちになれる作品です。

そして物凄い存在感は、バート・ランカスター
出番は少ないけど、インパクトありますね。
彼のエピソードも良かったし。

現代の映画みたいにごちゃごちゃしてなくて、
捻りもないから物足りなく感じるかもしれないけど、
それはそういう時代なんだよって思わせてくれる、懐かしい感じのする作品でした。

なんかね、男だったら父親とキャッチボールしたのかなって思ったし、
父親だったら、息子とキャッチボールしたいのかな、なんて思いました。