美女と野獣 (2014)

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 「ジェヴォーダンの獣」「サイレントヒル」のクリストフ・ガンズ監督が、これまでにも何度も映像化されてきたフランスの古典的物語を、主演に「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥと「ブラック・スワン」のヴァンサン・カッセルを迎え、最新の映像技術を駆使して映画化したファンタジー・ロマンス。
 都会で裕福な暮らしをしていた商人一家が、貿易船を大嵐で失い、破産してしまう。一家が田舎に移り住むと、贅沢に慣れきった3人の兄と2人の姉が不満を募らせる。一方、末娘のベルだけは、家族で一緒にいられることに幸せを感じていた。そんなある日、森で吹雪に見舞われた父は、偶然見つけた古城に逃げ込み九死に一生を得る。いくら探しても主人の姿は見えず、父は帰り際に庭で美しいバラを目にして、思わずベルの土産にと一輪手折る。その瞬間、世にも恐ろしい野獣が姿を現わし、バラの代償に商人の命を要求する。1日だけ猶予を与えられ帰宅した父から事情を聞いたベルは、自ら身代わりを買って出て野獣の城へと駆けつける。しかし、死を覚悟するベルに対し、野獣が求めたのは、ディナーを共にすることだけだった…。<allcinema>
2014年 原題:LA BELLE ET LA BETE BEAUTY AND THE BEAST
上映時間:113分 製作国:フランス/ドイツ
野獣の秘密、ベルのあやまち。
監督:クリストフ・ガンズ
脚本:クリストフ・ガンズ サンドラ・ヴォ=アン
音楽:ピエール・アデノ
出演:
ヴァンサン・カッセル:野獣/王子
レア・セドゥ:ベル
アンドレ・デュソリエ:商人
イボンヌ・カッターフェルト:プリンセス
美女と野獣と言えば、どうしてもディズニーアニメを思い出してしまう…。
それを舞台化した劇団四季のステージも観たし…。
そっか~、違うんだよね、と当たり前だけど思いつつ観始めました。

それなりに映像は派手なんだけど、ハリウッド作品とは雰囲気が違います。
色合いというのかな~。
深みがあって、古い絵画を見ているような映像美。
そしてベルが纏うドレス美しさ。
フランス語も心地よくて、満足度は高めです。

ただ、内容はおやおや?と思ってしまう部分もありました。
なぜ野獣になってしまったのか。その辺りは面白かったんですけど、
ベルの家族に関して盛りだくさんだったおかげで、
結局話の本筋はどこ?となってしまいました。

お兄さんの借金問題は必要だったのか、疑問だなあ~。

それよりも、ベルと野獣が惹かれあっていく過程をもっと描かないと、
最後にベルが野獣を救おうと必死になる姿に納得できないし、
感動できないから、残念ながら欲求不満で終わってしまいます。

美女と野獣の一大ロマンスを期待していたので、そちらは肩透かしでした。

ベルを演じたレア・セドゥ
可愛かったですね~。ベルにピッタリでした。
こういうノーマルな役は初めてだったけど、大人向けのロマンスには合ってますね。


昔々…と、
子どもたちに話して聞かせるシーンが挿入されているのは、
そういうことよね、とすぐに分かります。
それがパパとママなの、なんてかなり強引ですけどね。

何回か観ると、良さが分かってくるのかも…。そんな気がしました。