セッション (2014)

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 一流のドラマーを目指し名門音楽大学に入学した青年が、鬼教師の常軌を逸したシゴキ指導によって心身共に追い詰められていくさまを、心揺さぶる熱き演奏シーンとともに描く興奮と衝撃の音楽青春ドラマ。主演は「21オーバー 最初の二日酔い」のマイルズ・テラー。共演は、本作の鬼気迫る演技でアカデミー助演男優賞をはじめ映画賞を総なめにしたJ・K・シモンズ。監督は、長編2作目の本作で一躍ハリウッド期待の新星となったデイミアン・チャゼル
 偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが…。<allcinema>
2014年 原題:WHIPLASH 上映時間:107分 製作国:アメリ
<完璧>を求めるレッスン。二人のセッションは誰もみたことがないクライマックスへ――。
監督:デイミアン・チャゼル
脚本:デイミアン・チャゼル
音楽:ジャスティン・ハーウィッツ
音楽監修:アンディ・ロス
出演:
マイルズ・テラー/アンドリュー・ニーマン
J・K・シモンズ/テレンス・フレッチャ
ポール・ライザー/ジム・ニーマン
メリッサ・ブノワ/ニコル
オースティン・ストウェル/ライアン・コノリー
ネイト・ラング カール・タナー
音楽映画は、できるだけ劇場で観たい。
ところが、これだけの話題作なのに、行きつけのシネコンではやってなくて、
連休中のファーストデーに出かけてきました。
満席に近いような状態で始まりました。

いろんな音楽映画を観てきました。
嘘くさーい!と眉間にしわが寄ってしまう作品も多かったです。
これも、ジャズの世界の人には不評とか。

ただ、なんというか圧倒される迫力を感じる作品ではありました。

音楽院が舞台で専攻がドラム。
全編を通してドラムが鳴り響き、緊張が途切れることがありません。
その音楽をベースに、異常とも思える教授の凄まじいしごきが続く。

音楽は音を楽しむと書くので、楽しくないといけない、みたいな風潮があって、
それはそうだけど…。
と、音楽を職業としている立場としては、考えさせられることが多い。

楽しいことの前には、苦しいことも辛いこともあるさ…!
声を大にして言いたい訳です。

この作品の、教授みたいなしごきはどうかと思うけど、
基礎練習の繰り返しだとか、毎日の積み重ねだとか、本当に大切なんですよね~。
一流になるには、それプラス才能だとか運だとかもあるんですけどね。

そんなことも考えながらも、
フレッチャー教授の、ニーマンに対する仕打ちにどんな意図があったのか、
常に主人公目線で描かれているので、そこは何の説明もありません。
愛のむちだったのかな~。
いや~~。単なるいじめにしか見えたなかったけど…^^;

最終的には、ニーマンは自滅してしまうわけで、
最後の意地の演奏は圧巻だったけど、それで気持ちが晴れたのか。

意地の張り合いみたいな音楽は、苦しくてため息が出ました。

何度でも観たくなる作品ではないけど、良くも悪くも印象に残る作品でした。


2015.0501