はじまりのうた (2013)
アカデミー歌曲賞に輝いた「ＯＮＣＥ ダブリンの街角で」で高い評価を受けたジョン・カーニー監督が、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロを主演に迎えて贈る音楽ドラマ。崖っぷちの音楽プロデューサーが、恋人に裏切られた失意の女性シンガー・ソングライターと手を組み再起を図る姿をハートウォーミングに綴る。
音楽プロデューサーのダン。かつては人気ミュージシャンを次々と発掘し、ヒットを飛ばしてきた彼だったが、すっかり時代に取り残され、ついには自分が設立したレコード会社をクビになってしまう。失意のまま飲み明かし、酔いつぶれて辿り着いたバーで、ふと耳に飛び込んできた女性の歌声に心を奪われる。小さなステージで歌を披露していたのは、シンガー・ソングライターのグレタ。ブレイクしたミュージシャンの恋人デイヴに裏切られて別れたばかりで、今も失意のどん底。そんなグレタに一緒にアルバムを作ろうと提案するダン。お金のない２人がスタジオに選んだのは、なんとニューヨークの街の中。ストリート・ミュージシャンたちに参加してもらい、大胆にも路上でゲリラ・レコーディングを敢行してしまう２人だったが…。＜allcinema＞
2013年 原題：BEGIN AGAIN 上映時間：104分 製作国：アメリカ
ニューヨークの空の下。
歌と出会って、明日が見えた。
監督：ジョン・カーニー
脚本：ジョン・カーニー
音楽：グレッグ・アレクサンダー
音楽監修：アンドレア・フォン・フォースター マット・サリヴァン
出演：
キーラ・ナイトレイ／グレタ
マーク・ラファロ／ダン
ヘイリー・スタインフェルド／バイオレット
アダム・レヴィーン／デイヴ
ジェームズ・コーデン／スティーヴ
ヤシーン・ベイ／サウル
シーロー・グリーン／トラブルガム
キャサリン・キーナー／ミリアム
ネットで評判が良かったけど、案の定近くのシネコンでは公開なし。
諦めていたけど、遅れて公開された劇場に、休みを利用してお出かけしてきました。
いや～！観られてよかった～！
音楽映画はできるだけ観たいと思ってますが、
【セッション】みたいな重ーい作品より、絶対こっちです(^^)
音楽映画というだけでなく、やっぱりハッピーエンドがいいです♪
キーラ・ナイトレイのちょっとハスキーで優しい歌声。
テクニック的にうまいというのではなくて、ギターと合うんですよね～。
そのキーラ扮するグレタは、失恋して落ち込んでる。
かつては敏腕と言われた音楽プロデューサーのダンは、
今では落ち目で会社をクビになる。
そんな二人が出会い、アルバムを作ることになります。
そこまでの二人は全然イケてないんだけど、
アルバムを作り始めてから輝きだすんです。
お金がなくてスタジオを借りられないから、NYの街中での録音が始まり
演奏するシーンは、めちゃくちゃ楽しい！
道端で遊んでいた子供たちがコーラスに参加したり、
パトカーが来るまでに演奏を終えて、大急ぎで撤収したり…。
出来上がったアルバムを聴いてみたい、と思わせる制作シーンです(^^)
そのアルバムを引っ提げて、いよいよデビューか。
となるはずが、作り上げたことで満足して、というか、
グレタはもともと売ることを目的としていなかったので、
それでおしまいとなってしまうところは、
ある種ファンタジーとしていいんじゃないかと思えます。
グレタとダンが、iPodを聴きながら街を歩くシーン。
若かったら、こんな風にデートしたいなあと思っちゃうくらいに素敵だし、
とにかくあちこちで歌うシーンがあって、それがどれも楽しくて、ウキウキしました。
リアルさを追求するのではなくて、
音楽するキラキラした瞬間が楽しい作品でした。
マーク・ラファルは、かなりくたびれた中年のおっさん役。
別れた奥さんと一人娘がいるんだけど、
この娘との関係も、そりゃあこんな父親ならごめんだよね～と娘の肩を持ちたくなるけど、
それが、アルバム作成が始まって変わっていくのが嬉しくなります。
煮詰まっていた二人が、音楽を通して一歩を踏み出す姿に
観終わって心がほっこりする作品でした。
《おまけ》
そうそう、キーラが着てた服が良かったんだけど、どんな服だったか思い出せない^^;
ワンピースだったような…。
DVD出たらチェックします…！
2015.5.29
