バケモノの子 (2015)

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 「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の細田守監督が、渋谷の街とパラレルに存在しているバケモノたちの世界を舞台に贈る冒険ファンタジー・アニメ。ひょんなことから異世界に迷い込みバケモノの弟子になった孤独な人間の少年の成長と冒険を、少年とバケモノの間に芽生えていく絆を軸に描き出す。声の出演は役所広司宮崎あおい染谷将太広瀬すずほか。
 この世界には人間界とは別に、バケモノが暮らすもうひとつの世界があった。渋谷の街にありながら、決して交わることのないバケモノの世界、それが“渋天街(じゅうてんがい)”だった。ところがある日、ひとりぼっちの少年がバケモノの熊徹と出会う。少年は強さを求めてバケモノの世界へ行くことを決意、熊徹の弟子となって九太という名前をもらう。熊徹は一二を争う強さを誇りながら、粗暴な性格ゆえに誰からも慕われることない渋天街のはぐれ者だった。そんな熊徹にことあるごとに反発しながらも、強くなるために懸命に修行に励む九太だったが…。<allcinema>
2015年 The Boy and The Beast 上映時間 118分
キミとなら、強くなれる。
監督:細田守 原作:細田守 脚本:細田守
作画監督山下高明  西田達三
音楽:高木正勝 主題歌:Mr.Children『Starting Over』
声の出演:
役所広司/熊徹
宮崎あおい/九太(少年期)
染谷将太/九太(青年期)
広瀬すず/楓
山路和弘/猪王山
宮野真守/一郎彦(青年期)
山口勝平/二郎丸(青年期)
長塚圭史/九太の父
麻生久美子/九太の母
黒木華/一郎彦(少年期)
諸星すみれ/チコ
大野百花/二郎丸(少年期)
津川雅彦/宗師
リリー・フランキー/百秋坊
大泉洋/多々良
職場で作っているシネマ部のお題で鑑賞。
これは、私が出したお題でした。
せっかくお題として鑑賞するなら、
そうでもしないと劇場鑑賞しないだろうな~、というものを選んでみました。

面白かったです。
それはひとえに、バケモノ熊徹を演じた役所広司の力です。
圧倒的な演技力。というか…。
なにもアニメーションにしなくても、実写でも行けるでしょう、
と、観ている間中思ってました^^;
キャスト有りきだったのかどうかは分からないけど、
リリーフランキー大泉洋なんて、ほんとよく似てる、と思ったのは私だけ…?

バケモノの世界と人間界と、映像は美しい。
千と千尋の神隠し】を思い出すシーンもあるけど、迫力はもう一歩かな。

ストーリーも奇抜なことはなく、既出感は否めません。
熊徹と九太の修行のシーンは【ベスト・キッド】みたい、というコメントに納得。
九太の動きと熊徹の動きがシンクロするシーンは【リアル・スティール】みたいだったし、
人間の闇の部分が大きくなって飲み込まれる…。
これもどこかで聞いたことあるぞ。
そんな部分はいっぱいあるけど、
それでも、熊徹と九太の成長する姿や、
互いを守ろうとする愛情は、涙腺を刺激しました。

九太の幼少期を演じたのは宮崎あおい
う~ん。どうも男の子の声に聞こえず、違和感が…。
楓も棒読み…。と思っていたら広瀬すず
う~~ん。もうこうなると、楓の台詞に嘘くさいものを感じてしまう…。
きっと脚本が悪いんじゃないんだろうけどなあ。

そうすると、プロの声優さんはやっぱりうまいな~。
全然違和感なくて、動きに集中できます。

いろいろ突っ込みたくなることはあるし
劇場乾燥する価値があるかどうかな別にして、退屈せずに観ることができました。

ただね、台詞が多いんだよね~。
なんでも台詞にして解説してしまう。
九太が熊徹の動きを観ながら、マネすることで覚えていくシーン。
観てればわかるって!と思うんだけど、言葉にしてしまう。
それ以外のシーンでも、そう感じることは多々ありました。
絵だけで伝える力もほしいかな。