トラッシュ! -この街が輝く日まで-

 「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」のスティーヴン・ダルドリー監督がアンディ・ムリガンの児童文学をブラジルを舞台に映画化したジュブナイル冒険サスペンス。リオデジャネイロ郊外のゴミ山で暮らす3人の少年を主人公に、ある重大な秘密が隠されたサイフを拾ったことから悪徳警官に追われる身となった少年たちが、知恵と勇気で追手をかわし、謎の核心へと迫っていく大冒険の行方を描く。主役の少年たちには、オーディションで選ばれた無名の3人が起用され、マーティン・シーンルーニー・マーラら実力派キャストが脇を固める。
 リオ郊外のゴミ山で暮らす3人の少年ラファエル、ガルド、ラット。ある日、彼らはゴミの中から1つのサイフを見つけ出す。ほどなく警察が現われ、そのサイフを血眼に探している様子に何か裏があると悟った3人は、警察には内緒にすることに。すると案の定、そのサイフには世の中を震撼させる大きな秘密が潜んでいることが明らかとなってくる。正義感に突き動かされた少年たちは、悪徳警官に命を狙われながらも、日頃から世話になっているアメリカ人神父ジュリアードと彼のボランティア・スタッフ、オリヴィアの助けを借りながら、ある驚くべき真相へと迫っていくのだったが…。<allcinema>

2014年イギリス/ブラジル 原題:TRASH 上映時間:114分
ぼくたちはゴミ山で、世界の“希望”がつまった ひとつのサイフを拾った。
監督:スティーヴン・ダルドリー
原作:アンディ・ムリガン『トラッシュ』(KADOKAWAメディアファクトリー刊)
脚本:リチャード・カーティス
音楽:アントニオ・ピント
出演:
マーティン・シーン/ジュリアード神父
ルーニー・マーラ/オリヴィア
ヒクソン・テヴェス/ラファエル
エドゥアルド・ルイス/ガルド
ガブリエル・ワインスタイン/ラット
ワグネル・モウラ /ジョゼ・アンジェロ
セルトン・メロ/フェデリコ
アンドレ・ハミロ /マルコ

冒頭、一人の男性が追われている。
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殺されそうになると、
財布をごみ収集車に向かって投げ捨てる。
その財布を拾った、ごみの山で暮らす少年ラファエルと、
悪徳警官との攻防戦。

ブラジルの街を駆け抜けるシーンは、
中々見ごたえがあります。
スラムドッグ$ミリオネア】みたいな感じもあるけど、
そこまでの重厚感はなく、
少年たちの成長記という側面も持っています。

子供が大人にかなうわけないじゃん、
なんて思わずに、
そこはそれ、フィクションだからと思えば済むわけで、
それでも、子供相手にそこまでやるか、
という過激な暴力シーンもあって、
もしかしたら、気持ちが折れるんじゃないかと心配になったり…。

暗号を解いていく過程も、かなり危なっかしいし、辛いことも多かったけど、
受け取った札束をごみの山から投げ捨てするラストシーンは、
やっぱりね。とニヤリとしました。

そして自分たちは、新天地で暮らす。
清々しいエンディングでした。

子供たちは素人だけど、
脇で、マーティン・シーンルーニー・マーラがしっかりサポート。

子供たちの「正しいことだから」という信念に心打たれつつも、
日本は本当に平和な国だなと思いますね。
希望あるラストは、若い人に観てほしいというメッセージかもしれません。