あと1センチの恋

 デビュー作『P.S.アイラヴユー』が世界的ベストセラーとなったセシリア・アハーンの『愛は虹の向こうに』を映画化したロマンティック・コメディ。距離が近すぎるゆえに恋へと踏み出せず、互いの人生を見守り続ける皮肉な運命に翻弄される幼馴染みの男女の切ないすれ違いの恋模様を綴る。主演は「白雪姫と鏡の女王」「シャドウハンター」のリリー・コリンズと「スノーホワイト」「ハンガー・ゲーム2」のサム・クラフリン。監督はドイツ出身でこれが初英語作品となるクリスティアン・ディッター。
 英国の小さな田舎町に暮らすロージーとアレックスは幼なじみの大親友。青春時代をずっと一緒に過ごしてきた2人は、どんなに恥ずかしいことでも遠慮なく言い合える関係。ところが、好きという言葉だけはどうしても言えなかった。そんな2人の夢は、米国ボストンの大学に一緒に進学すること。そして2人ともみごと合格し、夢に大きく前進した矢先、ロージーはクラスの人気者との一度のセックスで妊娠してしまう。進学を諦め、地元に残って子育てをする決断をしたロージーと、ひとりボストンへと旅立つアレックス。再会を誓い合い、離ればなれになっても連絡だけは取り合う2人だったが…。<allcinema>

2014年ドイツ/イギリス 原題:LOVE, ROSIE 上映時間:103分
いつでも“好き”って言えたのに。
監督:クリスティアン・ディッター
原作:セシリア・アハーン『愛は虹の向こうに』(小学館刊)
脚本:ジュリエット・トウィディ
音楽:ラルフ・ヴェンゲンマイアー
出演:
リリー・コリンズ/ロージー
サム・クラフリン/アレックス
クリスチャン・クック/グレッグ
タムシン・エガートン/サリー
スーキー・ウォーターハウス/ベサニー
ジェイミー・ビーミッシュ/フィル
ジェイミー・ウィンストン/ルビー
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レビューを書こうとして、原作があるんだとか、
ドイツ/イギリス作品なんだとか、
いつものように後からいろんな情報を確認していますが、
う~ん。原作読んでみようか。
と思ってしまう、ちょっと消化不良な作品でした。

12年という時間の流れを、
103分にまとめるのは難しい。
主人公のリリー・コリンズは可愛いけど、
12年経ったようには見えない。

娘だけが大きくなってるという感じ。

12年の間、どうしてこうもすれ違ったかというのは
ほんとに些細なことなんだけど、
人生ってそんなものかもしれない。
他のパートナーとくっついたり離れたり、その心情もイマイチ入り込みにくい。
上滑りな感じで、もう少し丁寧に描いてほしかったかな。

相手役のサム・クラフリン
知らないけど、どっかで見たことある。と思って検索したら…。
あ~~!パイレーツの宣教師ね!
印象に残りにくい、いやいや、灰汁のないスマートなイケメンさんです。
今後の活躍に期待しましょう。

どんなエンディングが待っているのかな。と期待していたけど、
希望通りお医者さんになったはずのアレックスはなんだかくたびれちゃって、
大学進学を諦めて子育てして苦労したロージーは、目標通り自分のホテルを持ち…。

紆余曲折の末に収まるところに収まって、ハッピーエンド。

アレックスの結婚式でのロージーのスピーチ。
感動もんだけど、ほんとに結婚式であれをやられたら、
出席した人はかなりいたたまれないよね。
とは思ったけど^^;

あと1センチ心に届かない、ちょっと残念な作品でした。