世界から猫が消えたなら (2016)

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 川村元気の同名ベストセラーを「るろうに剣心」「バクマン。」の佐藤健主演で映画化した感動ストーリー。余命わずかの宣告を受け、やがて悪魔との契約で世界から大切なものを1つ消すことで1日延命できることになった主人公が辿る切ない運命を描く。共演は宮崎あおい濱田岳奥田瑛二原田美枝子。監督は人気CMディレクターで、長編は「ジャッジ!」に続いて2作目となる永井聡
 母を病気で亡くし、父とは疎遠で、飼い猫のキャベツとふたりぐらしの30歳の郵便配達員。ある日突然、彼は医者から脳腫瘍で余命幾ばくもないと告げられる。呆然となる彼の前に悪魔が現われ、世界から何か1つを消せば、命が1日延びると伝える。最初は時計、次に映画。そうやって彼は悪魔に言われるままに、1日の命と引き換えに次々と世界からものを消していくのだったが…。<allcinema>
2016年 上映時間:103分
世界は愛であふれてた。
ラブストーリーが終わる。

監督:永井聡
原作:川村元気
脚本:岡田惠和
音楽:小林武史
主題歌:HARUHI 『ひずみ』
出演:
佐藤健 僕/悪魔
宮崎あおい 彼女
濱田岳 ツタヤ
奥野瑛太 トムさん
石井杏奈 ミカ
奥田瑛二 父さん
原田美枝子 母さん
原作が話題になった頃に、猫というワードが気になっていた作品です。
けど、原作は未読。
今回は、佐藤健くんが主演ということで、ミーハーな気分で観に行きました。

主演のくん。
元カノ役の宮崎あおい
両親役の原田美枝子奥田瑛二
キャストは申し分ありません。
なかでも、健くんの親友役、濱田岳は素晴らしい!

不治の病に侵された僕。
それを救うために、悪魔から提案される。
世界から○○を消す。そうしたら一日生き延びられる。
理不尽な申し出かもしれないけど、生きられるならその道を選ぶかも。
なんて思うけど、それが消された世の中は、何とも言えない。

例えば映画を失くす。
そうするとそれにまつわるものすべてが無くなる。
映画を通して知り合った彼女とも、友人とも…。

そうやって○○に入る言葉で人生を振り返る物語。

エピソードとして、とても心が揺さぶられるものもありました。
前出の濱田岳とのエピソードは、とくに泣けました。
映画好きな濱田岳が、“僕”に毎日1本ずつ選ぶ。
そうやって何年も育んできた友情。
濱田岳は、最後の一本が探せないとDVDの前で動揺する。
確かに、誰かの最期のために見せたい作品なんて、選べないよ…。

ところが、恋人の宮崎あおいブエノスアイレスに旅行に行くそのエピソードは、
とってつけたような感じは否めませんでした。
ブエノスアイレスの景色や二人の姿は楽しげだっただけに、残念でした。
予告でも流れていた「生きてやる!」って叫ぶシーンのことです。

タイトルから、猫がもっと絡むと思っていたけど、
猫が主役ではなくて、エピソードのひとつ。
猫は可愛かった(^^)
レタスとかキャベツとか、ネーミングも振るっていて、
それにまつわる両親とのエピソードは、何となくわかるな~と思えました。

全体的に繋がりとはこういうことなんだな、と思わせてくれるお話でした。