ノクターナル・アニマルズ (2016)

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 映画監督デビュー作「シングルマン」で高い評価を受けたカリスマ・デザイナー、トム・フォードが、オースティン・ライトのベストセラー・ミステリーを実力派キャストの豪華共演で映画化したサスペンス・ドラマ。20年前に別れた夫から突然小説が送られてきたことに戸惑いながらも、その衝撃的な内容に惹きつけられていくヒロインの不安と葛藤を、過去と現在に加え劇中小説の物語も巧みに織り交ぜ、美しくかつスリリングに描き出す。主演は「メッセージ」のエイミー・アダムスと「ナイトクローラー」のジェイク・ギレンホール。共演にマイケル・シャノンアーロン・テイラー=ジョンソン
 アート・ディーラーとして成功を収めながらも夫との結婚生活は冷え切り、満たされない日々を送るスーザン。ある日そんな彼女のもとに、20年前に離婚した元夫エドワードから彼の著作『夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)』が送られてくる。作品が彼女に捧げられていることに困惑しつつも、早速読み始めたスーザン。そこに綴られていたのは、車で移動中の家族が暴漢グループの襲撃に遭い、妻と娘が殺され、夫は刑事と共に犯人たちを追い詰めていくという壮絶な復讐の物語だった。そのあまりに暴力的な内容と完成度の高さに衝撃を受けながらも、これを彼女に捧げたエドワードの意図をはかりかねるスーザンだったが…。<allcinema>

 
2016年 原題:NOCTURNAL ANIMALS 上映時間:116分 製作国:アメリ
20年前に別れた夫から送られてきた小説。
それは愛なのか、復讐なのか。

監督:トム・フォード
原作:オースティン・ライトミステリ原稿』/『ノクターナル・アニマルズ』(早川書房刊)
脚本:トム・フォード
音楽:アベル・コジェニオウスキ
出演:
エイミー・アダムス/スーザン・モロー
ジェイク・ギレンホール/トニー・ヘイスティングスエドワード・シェフィールド
マイケル・シャノン/ボビー・アンディーズ

いや~、これは何とも言い難い作品でした。

現実世界の不安定さ。
元夫から送られてきた小説の強烈さ。
相反する音楽の穏やかさ。

どれをとっても強烈なインパクトを与え続けます。
おかげで、とにかく目が離せない!
最後まで引き込まれていきます。

元夫を演じたジェイク・ギレンホールは二役なんですけど、
どちらも違っていて、でもどこか似ているような…。
不思議な感覚を持って見ていました。
こういう不気味は役どころはぴったりですね。

果たして最後のシーンは何を意味するのか。
時が流れても傷ついた心は癒されないのか。
観終わって、脱力してしまう、そんな作品でした。