ブラック・ダリア

世界一有名な死体、世界一忌まわしい謎。


1947年、ロサンゼルスで、腰から切断された女の死体が発見された。
謎を解くカギは、ポルノ・フィルムと大富豪の娘。
関わる者すべてを滅ぼした
ブラック・ダリア事件」の真相とは?

劇場予告で観たそんなコピーに騙された(?)感がありました。
始まってしばらくは、刑事の二人・・・ジョシュ・ハートネットアーロン・エッカート・・・の解説。
確かに重要な内容だけど、ボクシングの試合まで克明に描く必要があったのかと、
このシーンはなんだろうな~と思いながら観てしまった。

そんな思いで見続けて思ったのは、
ブラック・ダリア事件はどこ?』

ずーっとそんなことを感じながら観てしまうほど、
事件に行き着くまでの、それを取り巻く内容を描いているので、
いよいよなぞ解き!と言う頃になって、慌ただしく過ぎてしまって、
事件の真相をじっくり味わう時間がありませんでした。
・・・ただ単に、私が着いていけなかっただけ?・・・

人物描写に時間を費やした割には、なぜ?が山ほど残ってしまいました。
原作を読めばすっきりするんでしょうかね^^

アメリカでは興業成績が芳しくないようで、納得ですね。
でも決してつまんなかった、という単純なことではないんですよ。
サスペンスとしてなぞ解きを楽しむというのではなく、
この時代のアメリカや、人物を見る方向でいけば良いと思われます。
良い原作の消化不良、という感じででしょうか。


《おまけ》
ジョシュ・ハートネットの姿が、伊藤英明さんとダブってしまった!