好きな曲だけ弾きたい

明後日の土曜日、発表会です。
今年は久しぶりに【エリーゼのために】を選曲しました。
弾くのは6年生のアイちゃん。
まだバイエルも終わってないのんびり屋さんです。

お姉ちゃんにはかなり厳しくレッスンしてきたけれど
アイちゃんは泣き虫さんだったこともあって、
甘やかしてレッスンしてきました。
そのツケが現在の状況を呼んでいます。

お姉ちゃんは高校生になったときに、
通常のレッスンから、自由曲を弾くレッスンに変えました。
それでも、指の訓練や練習曲は続けています。

今回アイちゃんは【エリーゼのために】を弾くことになって、苦戦中でした。
甘やかしてきたせいで、指が良く動きません。
読譜も怪しいのです。

エリーゼのために】は、テーマ以外はかなりややこしいのです。
早いパッセージもあって、テンポをあげずにゆっくり弾かせることにしました。
本人も納得しているようで、少しずつ仕上がっていっていました。

ところが先週。
指が早いパッセージについていかないので、
指の訓練のテキストを宿題に出していたにも関わらず、
まったく練習している様子が見受けられませんでした。

さすがにこのままではいかんと思い注意。
なぜこのテキストを使うのか再度説明しました。
・・・またしても涙です・・・。
けれど無視してレッスンを続けました。

発表会は間近なのです。
失敗しないように、多少厳しくしても仕方ないと考えました。

お姉ちゃんのように、好きな曲を弾きたい。

それはアイちゃんだけでなく、最近の生徒さんの傾向です。
でも、基礎がなくては好きな曲は弾けないんです。
指を動かすことは、自分勝手ではダメなのです。
ちゃんと指を矯正して、動きやすくしてあげなくては難しいのです。

楽しいことの裏に、苦しいこともきついこともある。

それを理解してほしい。
そんな私の思いは、アイちゃんに届いたでしょうか。

届くように、レッスンしていかなくちゃいけませんね。