エターナルサンシャイン

http://www.discas.net/img/jacket/082/043/r082043582L.jpg

バレンタインデーを目前にしたある日、ジョエルは不思議な手紙を受け取った。
そこには、最近ケンカ別れしてしまった恋人クレメンタインについてこう書かれていた。
“クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。
今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社”。
仲直りしようと思っていた矢先にそんな知らせを受け、立ち直れないジョエル。
そして彼も、彼女との記憶を消すことを決意し、ラクーナ医院を訪れる。
そこでは、一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去できる施術を行なっていた…。

消してしまいたい過去がありますか？
そんなもん、誰にだってあるでしょうけど、
だからって本当に消そうと思うでしょうか？

失恋だって、入試の失敗だって（これは私の過去です）嫌なことには違いないけど、
そういう全ては、時間の流れが記憶を薄くし、ただの過去にしてしまうではないでしょうか。
人間にはそういう力があるもんだと思ってます。
それではダメですか？

主人公のジョエルは、消去作業の途中で
彼女のことを消すなんて嫌だ!と思って作業を中止しようとするわけで、
結局は元サヤになるんだけど、
そうじゃなくっても、無理やり消さなくてもいいんじゃないかな。

失恋した相手だって、その時は嫌なヤツかもしれないけど
出会った人全てが、愛おしく思えるときもあるんじゃないでしょうか。

入試の失敗だって、違う場所で出会った友人やそこでの思い出が出来るわけで
いつの間にか失敗したことすら忘れてます。

記憶なんてそんなもんです。
立ち直っていく強さもあるんです。

なんて思うわけで、ストーリーに全面的に納得出来るわけじゃないけど
でも全然嫌な作品ではありませんでした。

ケイト・ウインスレットが意外!
見慣れた素敵な女性ではなく、ちょっとスレタ女を好演してます☆