宇宙戦争

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アメリカ東部のニュージャージーに暮らすレイは、労働者階級のごく平凡な男。
別れた妻との間には息子のロビーと娘レイチェルがいた。
そして子どもたちとの面会の日、その異変は何の前触れもなく唐突に訪れた。
晴天だった空が突如不気味な黒い雲に覆われると、吹き荒れる強風の中、
激しい稲光が地上に達し、地面に巨大な穴を空ける。
すると大地が震え、地中で何者かが激しくうごめき始めたのだった。
その光景を呆然と見つめていたレイ。
町が次々と破壊され、人々がパニックに陥る中、レイは子どもたちのもとへ駆けつけ、
彼らを守るため懸命に奔走するのだった。

トム・クルーズって好きなんですけど、どうも作品はハズレが多くて・・・。
そういう状態だったので、これも観るまでにずいぶんと時間がかかってしまいました。

で、観た結果・・・。

う~ん・・・。ハズレとまでは言わないけど、
でも限りなくそれに近いかな。

離婚した父親は、子供たちのことなんて何も知らない。
たまに会って父親ぶっても、ほころびは拡がっていくばかり。
そんなダメ父親を、トムはかなりいい線で演じてたと思います。
娘役のダコタ・ファニングは、ヒステリックなところが
ちょっと引いてしまうくらいの演技で、さすが~と感心してしまいます。

かなり異常な状態での親子の関係は、面白く観ることが出来ました。
後半、娘が、一緒に逃げ続ける父親の手を無意識に握ってしまうシーンは、印象的でした。
最初、ハグを拒否した息子が、再会した父親とハグするシーンも、
そうあるべきとは思いつつも、やっぱり安心してしまいます。

しかし・・・。
宇宙戦争というタイトル部分には???でした。
戦争シーンは殆どなく、気がついたら宇宙人は枯れてしまってた。
『地球の空気に合わなかったってことか~?』
とつぶやいた直後に、そんな字幕が現われたので苦笑しました。

作品の言わんとするところとは?
なんて映画を観ながら考えたりしないほうですが、
今回はどうしてもそこに行き着いてしまうのが残念でした。