どろろ

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手塚治虫の同名漫画を妻夫木聡柴咲コウ主演で映画化した冒険活劇大作。百鬼丸どろろが繰り広げる旅の行方を壮大なスケールで描き出す。監督は「黄泉がえり」の塩田明彦。

戦乱が続き、荒廃が進む世を憂う武将・醍醐景光は、国を治める力を手に入れるため、生まれてくる我が子の体48箇所を48体の魔物に差し出した。醜い姿で生まれ、そのまま捨てられた赤ん坊・百鬼丸は医師・寿海に拾われ、作り物の体と護身の妖刀を与えられ大切に育てる。やがて成長した百鬼丸は、失われた部位を取り戻すため、魔物退治の旅に出る。そんな百鬼丸の後を、妖刀を執拗に狙うコソ泥・どろろが追って行く…。(TSUTAYA DISCAS)

基本的には、主演の二人は好きな役者さんなので、公開時から興味がありました。
おまけに手塚作品です。
観たかったんです。


原作は全然知りません。
へ~、そんな話だったんだ、と思いながら観てました。
でも、手塚ワールドは垣間見えましたね。


邦画では、この手の作品は陳腐になりがちだけど、
今回はあまり気になりませんでした。
それだけ進歩したってことですか?
…まあ、ハリウッド作品に比べるとまだまだでしょうが。


ストーリーも、原作よりかなり淡白だとレヴューを読みましたけど、
その淡白さで万人に受けるのではないかと…。


ただ、日本じゃないですよね、やっぱり…。
残念ながら、日本でこういう風景を撮影できなくなってるんでしょうね。
とても乾いた大地に、音楽もまるで西部劇!?

それはそれでいいんです。

無国籍なところも手塚ワールドでしょうし、
あまりこだわらずに観れば、けっこう面白いと思います。


欲を言えば…。
百鬼丸の実の親、醍醐の執念がもっと深く描かれていれば、
そして、その執念がなぜ親子の情に勝てなかったのか。
その辺りですかね。

残念でしたが、醍醐役の中井貴一さん。
いつも素晴らしい演技で楽しませてくれます。
今回も、出だしのシーンは迫力ありましたね!


まだ続くのかな…。
そんな終わりではあったけど、それほど何かを期待させる感じではありませんでした。