五線譜のラブレター

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1920年代のパリ。ある日、コール・ポーターは美しい年上の女性リンダと運命の出会いを果たす。お互いに惹かれ合う2人は交際をスタートさせるが、ほどなくポーターは自分がゲイであることを告白する。彼の音楽の才能と優しさを確信していたリンダは、そのことを承知した上で結婚を決意する。その後2人はヴェネチアへ移り新婚生活をスタートさせる。作曲家としてなかなか芽のでないポーターだったが、リンダの献身的なサポートの甲斐あってついにブロードウェイでのチャンスを得る。彼のミュージカルは大成功を収め、ポーターは一躍売れっ子となるが…。(TSUTAYA DISCAS) 

コール・ポーターと聞いた時、【night&day】が浮かんで、
どんな人だったんだろうと、興味を持ったのがきっかけでした。


音楽は素晴らしいです。
役者さんではなく、本物のシンガーが歌ってます。

有名な作曲家のお話なので当たり前なのですが、全編音楽音楽…。
音楽が溢れた作品です。


そんな中ではありますが、物語はもちろんポーターとリンダの人生。

ゲイの男性(ポーター)を選んだリンダは、
ポーターに何を見て結婚を決意したのでしょうか。

才能?愛情?

ポーターは、リンダの愛情に甘えていたのでしょうね。
その愛情が永遠だと思っていたのでしょうね。
身勝手な行動でリンダを傷つけているとも知らずに…。


たとえゲイだとしても、それを承知で結婚したとしても、
自分だけを見てほしいと、望まなかったはずはないと思います。
相手が音楽なら許せたでしょう。
でも、相手が人なら…?


死んで行く時ですら、ポーターに残したものは
自分の代わりに身の回りを世話してくれる男性。


最期まで、ただただポーターを愛し続けた。

リンダの強さを感じます。


自伝的作品は大きな波が少ないので、くたびれることがよくあります。
これも最初は、ちょっと睡魔が…。
でも、少しづつ二人の行き方に興味が出てきます。

音楽中心ではなく、二人の生き方を中心に描かれていたら、
もっと深く心に残ったかもしれません。


…と言いつつ…。
でも、やっぱり彼の音楽は素晴らしいです♪