ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007)

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西岸良平の人気コミックを実写映画化し大ヒットした人情ドラマの続編。前作終了時点から4ヶ月後の東京下町を舞台に、夕日町三丁目に暮らす面々の人間模様をノスタルジックに描く。監督は引き続き「ジュブナイル」「Returner リターナー」の山崎貴。

昭和34年の春、日本は東京オリンピックの開催が決定し、高度経済成長時代を迎えようとしていた。そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、茶川が黙って去って行ったヒロミを想い続けながら淳之介と暮らしていた。そこへある日、淳之介の実父である川渕が再び息子を連れ戻しにやって来る。そして、人並みの暮らしをさせることを条件に改めて淳之介を預かった茶川は、安定した生活と共にヒロミへ一人前の自分を見せられるよう、一度はあきらめていた“芥川賞受賞”の夢に向かって執筆を始めるのだった。一方、経営が軌道に乗り始めていた鈴木オートでは、事業に失敗してしまった親戚の娘・美加をしばらく預かることになるのだが…。(allcinema)


今日は、泣ける映画を観たくて出かけました。
なので、普段よりちょっと甘々のレビューになると思います。


大人のファンタジーです。
この作品の好きなところは、描きすぎてないところです。

場面がさっと切り変わって、次の場面との間を想像できるところです。

ある意味、緊張感がない描き方かもしれません。
観ている間に、考える余裕があるのですから…。

でも、私はそういう緩やかな感じが好きでした。


事業に失敗した親戚の娘を引き取り、
自分の娘だと思って一緒に生活する鈴木モータース一家。
恋人に去られた茶川を叱咤激励して、何とかその恋を成就させようとする人たち。
野良犬の面倒を見る約束をしてくれた医師。
一緒に上京してきた仲間を心配する六ちゃん。
茶川の執筆活動を応援する鈴木モータース一家。


どのエピソードもみな、穏やかな人たちや暮らしを感じさせます。

昭和というキーワードで観るのではなく、
人とのつながりを、自然に感じて暮らしていることを観てほしいです。

ご近所さんたちとも、一緒に泣いたり笑ったりして暮らす姿が
とても心に沁みました。

続編として、どの登場人物にも明るい未来が用意されていました。

お金より大事なものがある…。
…本当はお金だって大事なんですけどね。
決して強がりでなく、そう言えるって素晴らしい。

そんなベタな結末でもいいんです。


人の温かさを感じたいときには、本当に安らぐ作品です。


美加ちゃんの成長ぶりがもっと描かれていたら良かったな…。
そんな風に思うってしまうくらい、去っていくシーンの笑顔は可愛かったですよ。


優しい気持ちになりたい方、
難しいことを考えずに観たい方、いかがでしょう。