真珠の耳飾りの少女 GIRL WITH A PEARL EARRING

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17世紀に活躍した寡作の天才画家フェルメールが描いた一枚の絵を巡る歴史ドラマ。ベストセラーの同名原作を基に、一般に『青いターバンの少女』の名で知られ、日本でも人気の名画『真珠の耳飾りの少女』に秘められた謎に迫り、フェルメールとモデルの少女が交わす複雑な心の機微を静謐にして官能的に綴る。主演は「ゴーストワールド」「バーバー」のスカーレット・ヨハンソン。監督はこれがデビュー作となるピーター・ウェーバー。撮影のエドゥアルド・セラフェルメール絵画の光と影を鮮やかに再現。
 1665年のオランダ、デルフト。つましい家庭の少女グリート。彼女は、タイル職人の父が事故で失明したことから一家の家計を支えるため働きに出る。そして、画家ヨハネス・フェルメールの家で奉公することとなった。夫婦ゲンカが絶えず、子供たちが騒々しい中で日夜働き続けるグリート。そんなある日、フェルメールはグリートの窓掃除により生まれた新たな光を見て新作を描くきっかけを掴む。フェルメールは彼女の色彩感覚を認め、絵の具の調合を手伝わせるようになる。しかし、フェルメールの創作意欲を刺激するグリートの存在は、やがて周囲に思わぬ波風を起こしていった…。(allcinema)


謎の天才画家フェルメール
名画に秘められた物語が 今、解き明かされる。

2003年作品

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タイトルだけ耳していた作品というのは、本当に多いものです。
ほとんど解説も読みもせずにレンタルしたのですが…。



なるほど、いろんな賞にノミネートされているだけのことはあると思いました。

主演のスカーレット・ヨハンソンは、常々唇に色気があるなと思っていたのですが、
今回の作品では、それが充分に生かされています。

少女なのに、妙な色っぽさを感じるのです。

画家のフェルメールも、パトロンのライフェンも、
そんなグリートに魅せられていきます。

フェルメールは、感性の深さとともに…。


フェルメールは、きっとそんな女性に出会ったことがなかったんでしょうね。

奥方との間には子供が5人…6人目も懐妊。
義理の母親からは、お金の為に絵を描けと言われ。

そんな窮屈な生活の中で出会ったグリートが、新鮮で魅力的だった。


言葉が少ない作品なので、映像で想像するしかありません。

けれど、グリートの想いは伝わってきます。
フェルメールを慕いつつも、奥方から追放されていくシーン。
屋敷を出るとき振り返るところは、切なかったですね…。


グリートに届けられた真珠の耳飾り。

それがフェルメールの想いだったんでしょうね。


時代背景が分かると、良いのかもしれません。
宗教的なことでしょうか。
グリートのが絶対に髪を見せようとはしません。

たった一度。
髪を下ろした姿は、普段よりもっと幼く見えました。

色白で、薄いピンクの唇だけが強調されるS.ヨハンソンが、
とてもグリートに似合ってました。


感性を磨いてみたい方、
S.ヨハンソンの色っぽさを感じてみたい方、いかがでしょう。