マイティ・ハート/愛と絆

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“ウォールストリート・ジャーナル”の記者ダニエル・パール氏が中東取材中に誘拐・殺害された事件の真相を綴った妻マリアンヌ・パールの手記『マイティ・ハート 新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死』をアンジェリーナ・ジョリー主演で映画化した社会派ドラマ。監督は「イン・ディス・ワールド」「グアンタナモ、僕達が見た真実」のマイケル・ウィンターボトム。
 共にジャーナリストとして活動し、深い絆で結ばれた夫婦、ダニエル・パールとマリアンヌ・パール。9.11テロの後、2人はアジア各地を取材して回った。そして2002年1月、2人はパキスタンのカラチへとやって来た。ある日、ダニエルは妊娠5ヵ月になるマリアンヌとディナーの約束をして帰国前の最後の取材へと向かった。しかし、彼はそのまま行方不明となってしまう。すぐさま、地元警察を中心にダニエルの捜索が始まるが、ついにそれは、誰もが恐れていた誘拐事件へと発展してしまう。(allcinema)


2007年作品

世界中があきらめても、
彼女は愛する人を待ち続けた。
生まれてくる新しい命と共に…。


まだ記憶に新しい事件です。
見覚えのある映像も映し出されます。

事実を扱った作品というのは、どうしても平坦だったりします。
それは仕方のないことで、
この作品でも、マリアンヌの心情以外は大きな見所はありません。


この作品を通して感じるのは、
テロリストに対する怒りだったり、夫を待ち続ける妻の強い愛情だったり、
様々でしょう。

どんな感想を持ったにしても、それでいいと思う作品です。



遠い国で起こった残忍な殺人事件。

でも、愛する人を信じなければいけないことが起こるかもしれません。

そんなとき、私はどうするだろう。


テロリストへの怒りというより、
愛する者たちの気持ちを感じた作品でした。
妻はもちろんのこと、多くの友人たち…。


死を知らされたときのマリアンヌの叫びは、苦しかったです。


カメラを前にしたマリアンヌは、気丈に発言します。

『ダニエルの死のビデオを見ますか?』
こんな質問に、感情を殺したマリアンヌの表情から
多くのものを感じることができます。


エンドロールに、その後の関係者のことが流れます。

そして子どもと手をつないで歩く、マリアンヌの姿も流れます。


どうかマリアンヌと彼らの子供に幸せを…。

そして、いつか争いのない世の中になることを…。